イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第382回
1〜9月期決算から その7

・TCL(コード:1070)集団
1〜9月期から、
売上高 --- 148億2800万香港ドル 前年同期比 +48.6%
純利益 --- 3億2500万香港ドル 前年同期比 −19.3%
EPS --- 0.1190香港ドル
・増収減益
2004年第3四半期決算(7〜9月期)では赤字に転落しています。
売上高 --- 69億8300万香港ドル 前年同期比 +87.1%
純損失 --- −5900万香港ドル ------- ------

2004年第3四半期決算(7〜9月期)
・南京パンダ(コード:0553)
売上高 --- 5億2714万元 前年同期比 −59.4%
純利益 --- 2529万元 前年同期比 +150%
EPS --- 0.04元

携帯電話機企業では地元の中国が有利かといいますと、
そうはいきません。
携帯購入者は新機種やブランドのある機種を購入の対象にします。
機種の価格が安いからといって購入したいとは思っていません。
この点、中国企業にとっては不利です。
今年に入り、外資系企業は折り畳み式携帯、
カメラ付き機種を導入して積極的に攻勢をかけました。
外資系企業ではフィンランドのノキア、アメリカのモトローラ社、
韓国サムスン電子、日本のNEC等です。
今後は 外資系企業に
シェアーを奪われていく可能性が高くなっています。

携帯電話機企業は業種内で競争が激しい企業です。
中国企業、外資系企業がしのぎを削って
常に新しい製品を投入してきます。
ですから今日新商品でも
明日ほかの企業が新商品を発売すれば人気が落ちますし、
たとえそこから商品を値引きしたからといって
売れるとは限りません。
投資するときは気をつけなければいけない業種です。

これがインフラ関連企業でしたら
中国企業の独断場ですから海外の投資が入りにくい分野です。
中国企業の動向と業績を見ていけば
ある程度安心して投資ができます。
インフラ関連業種では
電力、高速道路、ガス、石油などが入ります。
もちろん海外企業も参加する企業もありますが、
シェアーの点では中国企業に分があります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2004年11月24日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ