イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第383回
フランスフランとユーロ

1993年の頃、私がフランスに旅行にいっていた時には
フランスフランが使われていました。
その後3〜4年程度は毎年いっていました。
このときフランスの通貨、フランは
日本円に対して値下がり傾向にありましたので
行く年毎に同じものでも物が安くなっていく感覚でした。
ですのでその時は結構使い出がありました。
その後、フランスでもユーロが導入され使われるようになってから
様子が変わってきました。
日本円に対して1ユーロが100円を切っていたときには
割安感がありましたので
そう大きく変動したことは感じませんでした。
その時は昔のフランスフランと同等に感じていました。
ですが、日本円に対して1ユーロが130円台になった時には
非常に物価が高く感じられ、
また手持ちのお金の減りも大きくなりました。

例えばサンドイッチにしても
今まで100円だったものが130円ですから
サンドイッチ1個に対しては高くなったなあ程度ですみます。
ですが、全体で見ますと
13万円価値が通貨変動で10万円になったのと同じですから
私自身、身をもって高くなったものだなあ、と
実感を持って感じたわけです。

実際に為替変動というものは恐ろしいものです。
今まで日本は経済発展をしてきましたので
円高による恩恵の方が強かったのです。
逆に企業では
「自分の血(利益)を削って乗り切ってきた」わけです。
さらに企業は円高を認知しながらも
企業体質を強化して強い企業に変身してきました。
もちろん律儀な国民性も幸いしました。
ですが、今後日本ではこのような企業努力だけでは
難しくなってきています。

日本の人口減少もあり
発展途上国から先進国になった国の宿命です。
だからといって、このまま日本がだめになっていく、
という事ではありません。
ただこのような面からも
日本の企業に対して見ていく必要がでてきました。
日本企業は賃金の安い国での生産に切り替えたりしています。
今後は日本と海外の発展途上でのバランスを経済で見ながら
考えていかなくてはいけません。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年11月25日(木)

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