イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第386回
アメリカ投資家の投資方法

アメリカの投資家、ウォーレン・バフェット氏が
H株のペトロチャイナ(コード:0857)の株を
昨年4月に買い増しし、大きな話題になりました。
また今週、中国企業の中国人寿保険(コード:2628)の
北京本社を訪問したことで話題にもなりました。
また今年に入り、夏以降は
アメリカのマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が設立した
「ビル&メリンダ・ゲイツ基金」が
香港市場へ参入し始めて話題になりました。
世界的大富豪ビル・ゲイツ傘下の慈善基金は、
UBS証券のポートフォリオの中から
投資できる企業の株を物色して購入しています。
また、秋にはアメリカの投資家のジムロジャース氏が
日本と中国を訪れました。

中国株に関しては見通しとして、
中国株が今年末か来年に
ハードランニングが起こるといっていました。
ですが、私自身は
その可能性は少ないと現時点では思っていますが。

アメリカの投資家または投資資金、
ウォーレン・バフェット氏、
「ビル&メリンダ・ゲイツ基金」、
ジムロジャース氏は
中国株に対してどう投資を考えて行ってきているのでしょうか。

少なくとも半年や1年での
短期の投資を考えているわけではありません。
投資期間でも今後10年、20年後の
中国の経済成長を念頭に置き投資を考えています。
そのような資金が
中国株式市場に入ってきているということから
考えていかなければいけません。
つまり、このような投資家から中国株式市場を見たときには、
「中国株式市場はもう投資を考えて実行するべき時期が来た、」と
いうことで投資をし始めた、ということが大事です。

この資金だけでも将来参入した時には
「数十兆円規模」になります。
数年先にはこの資金の一部の少なくとも数兆円規模の資金が
中国株式市場に入ってくるでしょう。
そのような資金は
今日、明日の株価動向に左右されて動くような資金ではありません。
中国の経済成長の度合いを見ながら
どのくらいの資金を現在投資できるか、
という目で見て参入する金額を決めてきます。

そのような投資の考えから行きますと、
今後中国の社保基金が株式市場に入ることが決まりましたが
このような出来事も決して大きな内容ではありません。
一番敏感になっているのは為替のことです。
中国の通貨、元の開放(または兌換時期)で
元の価値が為替でも大きく上がってきたときには
その波に乗って大量の資金を投入してくるでしょう。
(為替の変動だけでも大きな利益になります。)
またある程度の利益が出た時点で
一部の資金を引き上げ利益を確定していくでしょう。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年11月30日(火)

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