イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第419回
大唐国際発電への投資

では大唐国際発電に投資したとして
どのようなメリットがあるのでしょうか。

電力は安定した伸びが期待できますから
長期投資に向いている業種です。
株価では2005年1月4日の時点では
5.750香港ドルでPERでは17.40倍となっています。
2003年決算の配当金は0.175人民元でしたので
配当利回りでは2.87%です。
2003年初頭の大唐国際発電の株価は2.5香港ドル近辺でした。
この時点で購入していれば
株価は2倍以上になっていますので
配当利回りでも6%程度と高くなります。
では現時点から同社株を購入(投資)したとして
高い配当利回りになるのはもう遅いかといえば
そうとは言いきれません。
業績が上がっていくに従い配当額も上がっていきます。
短期投資では配当額では大きな恩恵を受けることはできませんが、
長期で投資したときには配当額も上がっていきますので
利回りでも魅力が出てきます。

ではほかのH株電力企業と比べてはどうでしょうか。
香港H株には

・華能国際電力(コード:0902)
・大唐国際発電(コード:0991)
・華電国際電力 (コード:1071)

の3社が上場しています。

華能国際電力は中国各地に大規模石炭火力発電所等を保有している
中国最大の独立系電力会社です。
華電国際電力は山東省では最大の独立系電力会社で、
最近では四川省に合弁会社を設立する計画があります。
大唐国際発電は権益の40%を保有する重慶大唐彭水水電で
開発・建設・運営を行うと発表しています。
投資額は113億元で、2007年稼働予定となっています。

各企業は今後地元の利を生かし
発電プラントの開発、買収を行い発展していきます。
ですから各企業を見て
投資していけるかどうかを見ていけば判断できます。
ですが3社の中で今期、
石炭価格をうまくコントロールできたことで
業績の増収増益率が期待できる企業としては
大唐国際発電がトップとなるでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年1月13日(木)

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