イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第420回
中海油田の本社を訪れて

北京の中海油田(コード:2883)は
本社を訪れた時、挨拶の中で
投資家の人数では今まで一番だといって喜ばれた企業でもあります。
中海油田は香港市場とアメリカ、ニューヨーク市場に
上場している企業です。

同社の事業は個性的なものです。
業務では海上石油での掘削、天然ガスの踏査、開発、
生産業務に従事しており
地球物理調査を行なっているというユニークな企業でもあります。

・主な業務
 (1) 採油の為の試掘サービス
 (2) 坑井を含む油田サービス
 (3) 海洋支援と運送サービス
 (4) オフショア地震データー収集/海洋地盤調査やデーター処理

と言った地球物理観測サービス4つの事業が主な収益源です。

同社は2001年からの成長率では年平均で17.8%です。
同業者で同社のような海外企業のPERで見たときには
30倍が標準となっています。
ですが、同社は20倍台とその中では株価に割安感があります。
また、同社の持ち株では
機関投資家の持ち株比率が高いのもひとつの特徴です。
中海油田を訪れてわかったことは
企業としては安定した伸びが期待できる企業であるということです。
中海油田に投資している投資家は
個人よりも機関投資家が同社株を多量に保有しているのも
安定した業績の伸びの期待からです。

・中海油田(コード:2883)の業績推移
(売上・利益 単位:百万人民元 / EPS・配当 単位:人民元)
2003/12 2002/12 2001/12
売上高 3,062,255 2,725,782 1,935,179
純利益 465,906 354,386 209,465
EPS 0.117 0.128 0.105
配当 0.023 0.013 -----


・売上構成
  売上高(百万香港ドル) 構成比(%)
油田・ガス田掘削 1,282.50 41.9
油田・ガス田
技術サービス
672.52 22.0
近海作業船
サービス・運輸
631.97 20.6
地球物理調査 475.26 15.5

同社は2003年時点での配当金では0.023人民元をだしています。
現在の株価から見ますと配当利回りは約1%強ですから
配当利回りでは魅力がありません。
また、他の中国企業に比べても
PERの点では現在の20倍というのは低い数字ではありません。
ですが将来性のある企業のPERは高い場合がありますので
一概には言えません。
購入を考えられない企業ではありませんが、
購入に対しては安くなった時などを考えて
慎重に検討したほうがいいでしょう。

*PERとは
 年間一株利益に対して
 株価が何倍で買われているかを表した数字です。
 例えば、一株利益が10円の時、株価が100円なら
 100÷10=10
 になり、10倍ということになります。
 つまり、10年分の利益が今の株価だということになります。
 この数字が少ないときに株価は安くなっていて
 株価が上がる余地がある、という計算になります。
 が、人気のある銘柄や市場が高騰している時などは
 市場全体の株価が高くなっており、PERも上がってきています。
 また、PERが安い企業だからといって安心しては買えません。
 PERが安い銘柄にはそれなりのわけがあります。
 ですから、ここで私が使っているPERの表現は
 その企業が市場、または同業他社に対して
 安いのか、高いかを判断しています。
 PERは投資判断の一つとして使っています。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年1月14日(金)

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