イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第454回
高度経済成長が止まる時

高度経済成長が止まったからといって
そこで投資ができない国になるわけではありませんが、
今度は経済でも
安定した国の成長を維持しようという事になっていきます。
その時は高い経済成長の伸びではなく、
経済成長が低くても少しずつ伸びていけるよう
中国は政策を転換していくでしょう。
日本では1985年から金余り現象で
資金が不動産に向かい土地が暴騰し
最後に不動産価格の下落とともにバブルの終焉となりました。
中国が不動産でそうなるかどうかはわかりませんが、
経済が高度成長から低成長になるときには
何らかが起きて株価下落になっていく可能性がでてきます。

私自身は1990年と1991年に日本株を全株売却しましたが
これは私の都合からで、
サラリーマンからイラストレーターになるために
家のローンを完済するのが目的でした。
家のローンさえなければ住むところは確保できますから
後は働けば何とかなるという理由からです。
ですが日本株の売却時期はローン返済が目的でしたので
もしローンがなかったなら
日本株を保有していた可能性も大きいと思います。

日本の株式市場の最高値は1989年12月、
日経ダウ平均で3万8915円でした。
その後日経ダウで1万円をきった時もありましたが、
現在の日経ダウは1万1700円前後で推移しており、
最高値からは三分の一以下となっています。
現在2005年3月ですので
1989年の下落時期から換算しますと
15年と3ヶ月間株式指数でも下がっています。
日経ダウ株価指数の最高値3万8915円に近々戻るということは
まず難しいでしょう。
また戻るということ自体今は考えられません。
もし戻るとしても今後10年か20年はかかるでしょう。
今から日本株で大きく上昇していくことは難しい状況です。

中国の株式市場でも
最後には日本と同じようになる可能性があります。
ですがまだ先のことです。
そこまでは早くても30年40年はかかるでしょうが。
ですのでそこまで考えて投資していく段階ではありません。

現段階としては投資期間で見ても
今後2010年までの5年間の間に
どの業種が、企業が伸びていけるかを確認しながら
投資をしていく時期です。
また、長期でも2020年あたりまで伸びていける
業種、企業を念頭においておけば
まず大きく目算が狂うことはないでしょう。
中国株式投資を初めて始められる方で
5年程度の期間でしたら
インフラ関連の業種、企業を投資の対象として
投資銘柄の中に入れることを考えてもいいかもしれません。
中国では国土が広い為にまだまだ発展していく分野です。
発展段階に合わせて
投資できる業種を選んでいく投資方法もあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年3月3日(木)

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