イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第493回
反日デモの影響

テレビでは反日デモのニュースで毎日様子が放映されていました。
ですが、電車の脱線ニュースが流れた時には
反日デモのニュースはほとんど話題になっていません。
テレビはそのときに起こっている大事件を放映していきます。
どのテレビ局でも
そのことだけがクローズアップされ放映していきますので
その事件だけが解決されれば
すべて世の中のことも解決されてしまうように見えてしまいます。

ですが、反日デモは治まっているわけではありません。
また大事な内容で
今後中国と日本がどのように付き合っていくかによっても
大きな議題の一つになっています。
このままでいくと反日デモのニュースは
近々放映されなくなっていくでしょう。
何も解決しないままに終わるのではないでしょうか。
テレビやニュースで一番大事なのは
見たり聞いたりする読者や一般視聴者です。
ニュースは次々と世間で起きている出来事の中で
売れるようなネタを探して放映しています。
また見るほう、聞くほうでも
新鮮味のなくなった出来事には興味を示しませんから
放映はされません。
ですが実際に解決されていない問題は山積しています。
そのような問題も報道していくのが大切なのですが
そうはなっていません。

2年前に日本や中国で大きな話題になったことで
新型肺炎SARSや鳥インフルエンザがありました。
この出来事で多くの企業や業種でも影響を受けて
売り上げが落ちたり赤字に陥った企業もありました。
今回も反日デモの影響で
日本の投資家の中には中国という国に愛想をつかして
中国株を売却した人も多くいます。

ではここで中国株式市場に対しての投資を
どのように見たらいいのでしょうか。
反日デモは決していいことではありませんが、
新型肺炎SARSや鳥インフルエンザのような
大きな影響を中国の株式市場に与えることは少ないでしょう。
このことはお互いに話し合えば解決はできなくとも
糸口は見えていくことです。
また、中国政府も反日デモが拡大するようであれば
世界の国々は中国を相手にしなくなっていきます。
ですのでなるべく穏便に済ませたいと思い
デモの鎮静化に向かって手を打ってきました。
投資家は今回の出来事や新型肺炎SARSや鳥インフルエンザで
中国の株式市場にどのように影響を与え、
どの業種が被害を受けたのか、
また投資家の市場心理が
どのように変化したかを見ていく必要があります。
その後中国株式市場が
どのように動いていくであろうかを予測していくことも大事です。

今後も中国株式市場ではいろいろな問題がおきてきます。
これは中国株式市場だけではなく
世界の株式市場にも言えることですが。
その時に報道だけを鵜呑みにして動くのではなく、
今後どのような影響が出てくるのかを
予測していかなければいけません。
新型肺炎SARS、鳥インフルエンザ、反日デモで
投資に対しても学習して投資していくことが大事です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年4月27日(水)

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