イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第512回
住宅の値上り、値下がり

中国ではこの数年住宅価格が
軒並み上がってきているということで
住宅バブルを警戒した中国政府は
バブルの進行に歯止めをかけるべく
6月1日から営業税を導入することにしました。
営業税の税率では2年以内に転売する時は
転売価格の5%程度となる予定です。
この制度では全ての住宅が対象で
一般の住宅では2年が過ぎたなら営業税をかけません。
ただし、高給住宅の場合は2年以上たっても
売却益に対して5%の税率が適用されそうです。
地域では上海での住宅価格の伸びがトップで
2004年は10%程度でしたが、
今年に入って3月までの伸び率では
20%近くにまで販売価格が上昇しています。
北京、大連、広州の
2005年1月から3月まで入った伸び率では
5%から8%程度ですので
上海が突出して伸びが高いのがわかります。
中国の平均上昇価格でも10%ですので約2倍の数字の伸び率です。
営業税の税率をかけることによって影響を受けるのは
上海となるでしょう。
中国政府が一番気にしているのが
銀行が住宅への貸付で
不良債権が出てくるような事態になることです。

投資家や不動産業者が
銀行から借りた資金が返済できなくなれば
銀行は大量の不良債権を抱え込むことになり、
経済の発展に対して足を引っ張る可能性が出てきます。
中国では失業問題が深刻です。
これ以上深刻な問題を抱え込みたくないのが中国政府です。
ですのでこのような住宅バブルになりそうな時には
その芽を早めに摘み取っておく、というのが今回の処置です。

では不動産の業種でどのような企業が影響を受けるでしょうか。
上海がほかの地域に比べて一番住宅価格の伸びが高いですから
特に上海を開発している企業が影響を受けます。
上海を中心に住宅物件の開発・販売を行っている
復地集団(コード:2337)の株価が最近は下がってきており
影響が出ています。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年5月24日(火)

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