イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第581回
中国株への人気

香港のH株指数の流れを見てみますと
1997年には一時7000ポイントを越えた後、
タイから始まったアジア通貨危機の影響を受けて
その後株価も指数も大きく下がりました。
1998年には一時1000ポイントを割りましたから
下落率では七分の一まで下がったことになります。
まさに山高ければ谷深しといったところです。
その後は指数でも数年間2000ポイントをうろうろした後に
2003年に右肩上がりで上がり始めました。
2004年1月にはH株指数でも5440.75ポイントをつけました。

日本の投資家が中国株ブームになったのは
2003年後半になってからでした。 
H株指数でいえば3000ポイントをすぎたあたりです。
日本の投資家にとって
これから中国株が本格的に上がっていくように見えました。
また、実際に指数でも上がっていきました。
ですが指数では2004年1月2日に5440.75ポイントをつけた後
そこが高値となりその後下がっていきました。

日本の投資家にとってそのときの下げは一過性のもので、
その後はまた指数でも上がっていくように思えましたので
1月以降も香港の企業を買い進めましたが
下げが止まらない状況を見て
日本の投資家は損を覚悟で売り出しました。
5月21には指数でも3501.95ポイントまで下がっています。
9月ころまでは指数でも4000ポイント近辺で推移していましたので
この時期までに日本の多くの投資家は売りを出しています。
日本の多くの投資家が売却したと同時に
中国株ブームも最終的に終焉を向かえました。
日本の投資家は投資金額でもマイナスになった人が多かったですから
やはり中国株では利益は出ない
と思われた投資家が多かったでしょう。
気持ちの上でも苦い経験が残ったというところでしょう。

ではその後株式市場の指数はどう動いていったでしょうか。
H株指数の流れから見ていきます。
2004年9月以降H株指数は少しずつですが上がっていき
4000ポイントを超えていくようになりました。
2005年3月には一時5000ポイントを超えました。
その後指数は下がり5月には一時4500ポイントを割っています。
指数では2005年に入ってからでは5月が一番低い数字となり
その後徐々に切り上げて8月15日には5541.76ポイントになっています。
中国株ブーム時期のポイントで見れば、
2004年1月の5440.75ポイントが高値でした。
2005年8月15日には5541.76ポイントでしたから
指数だけ見れば2004年の高値を抜いています。
2004年の安値は5月21の3501.95ポイントで
2005年8月15日には5541.76ポイントでしたから
約1年5ヶ月の間に上昇率では58%にもなります。

日本の投資家もこの数字だけを見たなら
投資意欲がわいてもいいはずです。
ですが日本の投資家はまったく無関心です。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年8月29日(月)

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