イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第582回
株価と配当利回り

日本人の投資家に中国株の買いが入ってこない理由としては
中国株への日本の報道が関係しているでしょう。
中国株に対して記事が大々的に出てくる時期は
H株指数でも再度大きく上昇してきたときでしょう。
指数でいえば6000ポイントを超えて
7000ポイント、8000ポイント当たりにならないと
大きく報道はされないでしょう。
またこの時は中国株ブームの再来となっていくでしょう。
ではそのとき中国株はそれ以降大きく上昇していくでしょうか。
それとも日本の投資家に報道されたときが最高値で、
そこから下がっていくのでしょうか。

どうなっていくかはそのときの市場の状況によりますので
その時期になってみないと判断できません。
ただわかっているのはそのときは指数が上がった分
企業の株価も上がってしまっている時期だということです。
それだけ下がる危険性も高くなっていきます。
株価が高いときは投資家にも人気があるときです。
人気がないときには株価でも安い時期です。
また、中国株の場合は株価値上がりだけではなくて
企業が出す配当金も大きな魅力です。

2004年1月以降
H株指数では3500ポイント近辺まで下がってきました。
1月以降H株企業のペトロチャイナ(コード:0857)の安値は
約3.20香港ドルでした。
2005年8月25日の終値では6.450香港ドルです。
ペトロチャイナは2005年6月中間期決算の中間配当の配当金では
0.157719元を投資家に出します。
ちなみに権利落ち日は9月7日です。
2004年5月近辺の安値で
ペトロチャイナの株を3.20香港ドルで購入したときの配当利回りでは
約4.7%です。
2005年8月25日終値の6.450香港ドルでしたら約2.35%です。
下半期も同じ配当金額を出した場合の利回りを見てみますと、
3.20香港ドルでしたら9.4%の年間利回りになります。
6.450香港ドルでしたら4.7%です。

年間の利回りでも4.7%でしたら立派なものです。
ですが、9.4%の利回りでしたらなおさらいいに決まっています。
この違いはどこから来たかといえば
株価でも安い時期、H株指数でも安値時期に
仕込むことが出来たかどうかだけです。

8月25日のH株指数での終値は5133.790ポイントで
15日の高値の5541.76ポイントより下がっています。
15日近辺のペトロチャイナの株価は7香港ドルを超えていました。
株価では下がっていますが
その分配当利回りだけを見れば上がっていっています。

H株指数が7000ポイントや8000ポイントまで上昇したときに
ペトロチャイナの株価でも高くなっていき、
仮に10香港ドルまで上がったとしたなら
配当利回りでは下がっていきます。
中国株に投資をするのでしたら中国株ブームになる前に
株価でも安い時期に黙って購入しておくほうが利益が出ます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年8月30日(火)

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