中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第638回
上海振華港口機械の過去の株価から

上海振華港口機械の本社に2003年11月伺った時点での
同社の株価は1USドルでした。
上海振華港口機械の株価は現在0.80USドルを超えた程度ですから
株価だけを見たなら1USドルより安くなっています。

上海振華港口機械の株価が下がったのには理由があります。
上海振華港口機械は2003年本決算で10割無償を発行しました。
次の年の2004年本決算でも5割無償を発行しています。

2003年11月に上海振華港口機械の株を1万株購入していたなら
株数では無償をとり3倍の3万株にまで増えています。
現在の株価0.80USドルに3倍をかければ2.4USドルになります。
1USドルで購入したなら
2.4USドルにまで増えたことになります。

配当金では2003年が0.200人民元でした。
2004年の配当金は0.120人民元でした。
2003年に無償株で株数が2倍に増えていますので
配当金は2倍の0.240人民元がつきます。
2003年、2004年の配当金でも0.440人民元がつきます。
1人民元を日本円で14円とするなら
配当金でも6万1600円(税込み)がつきました。
投資した元本のお金を回収するのなら1USドル分の
1万2500株を売却すればすみます。
B株企業の売買株数は1000株単位ですから
1万3000株売却すれば
投資したお金を回収したうえに利益が出ます。
また配当金の6万1600円も利益になります。
売却せずに残った1万7000株は投資した結果残った株ですから
今後売却してもいいでしょうし、
売却せずに持続して持っていてもいいでしょう。
上海振華港口機械が今後業績でも伸びていくならば
売却する必要はありません。
また投資した金額を回収せずに3万株保有していたなら
もっと利益が膨らんでいくかもしれません。
業績でも伸びていく企業の株は売却する必要はありません。
むしろ株価が安くなったなら
買い増しするくらいでいたほうがいいでしょう。

2回目に伺った上海振華港口機械のときに購入していたら
現在どうなっていたかを例としてみてきました。
このことは、もし2003年11月に購入していたならこうなっていた、
ということですから過去の数字から見た結果です。
実際このような計算で
過去の数字を見てあのときに購入していればこうなった
ということは誰でもいえることです。

現実に利益を上げていくのはこれからです。
過去の出来事は過去のことで
投資していなければ「絵に書いた餅」で食べることができません。
利益として実際に受け取ることができません。

今後の投資を行っていく際には
あのときに購入していればこうなった、
というような考え方を捨てることです。
捨てるといっても見方を変えるということで
上海振華港口機械の過去のデータを捨てろ
という意味ではありません。
過去のデータは非常に大事なものであって、
過去を見て現在の企業内容を知り、
将来の予測に役に立てることこそが
次に大事な作業になっていきます。

2005年9月に
海外から総額2億5000万米ドルの大口受注を取った事、
今後は中国国内での受注が見込めます。
どこまで伸びていけるかを判断し投資していくことが大事です。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年11月16日(水)

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