第649回
金力

中国株に投資を行っていくにはお金が必要です。
これは何も中国株式市場だけではなくどこの国でも同じことです。
では中国株式投資を行っていくうえで
どのくらいの投資資金が必要なのでしょうか。
金額では多ければ多いにこした事はありませんが、
そう多くの投資資金を持っている個人投資家は
数が限られているでしょう。
多くの投資資金を投資できるのは
機関投資家や基金、ファンドなどでしょう。
ではそのような企業のように大きなお金がないと
利益にならないかというと絶対にそうはいえません。
またいくら大きな投資金額でも損をしたなら大金が損金となります。
投資資金が1000億円あったとしても
投資が失敗して半分になったなら損金は半分の500億円となります。
このようなリスクを追って運営しているのが機関投資家の資金です。

株式投資で短期で利益を上げていくのでしたら
売買回数も多くしていかないと
なかなか大きな利益は出しずらいでしょう。

では長期投資では少ないお金でいいかというとそうもいきません。
10万円の投資資金で１億にするのは大変ですが、
100万円だったら労力はその十分の一で済みます。
ある程度の投資資金は必要です。
投資資金が100万円で年間20％成長していく企業に投資したなら
10年後には619万円です。
20年後でしたら3833万円です。
26年後には１億1447万円です。
このように100万円投資でも年率20％成長できる企業へ投資したなら
26年後には１億円を超えます。

ここではこのような計算のほかに見ていくのが
毎月投資できるお金を投資に回して
投資資金をなるべく多く増やし
早く１億円にするやり方です。
中国株投資では中国の成長にあわせて
成長していく企業への投資も必要ですが、
投資できるお金でも前向きに投資していくことも必要です。
ただ「棚からぼた餅が落ちてくるのを待つ」のではなく
投資資金でも積極的に投資していくことです。

１ヶ月３万円ずつ貯めて３年間たったなら
100万円分投資できるお金ができます。
最初に投資したお金が100万円でしたら
100万円分に対して３年後には172万円に増えています。
ここで３年間貯めた100万円を投資したなら
投資金額は272万円になります。
20年目には１億427万円になります。
100万円投資でしたら１億になるのに26年かかりました。
３年後に100万円追加したときに
１億になるのには20年で済んでいます。
100万円追加投資することで
投資期間でも実に６年間も縮まっています。
この６年間という縮まった年月は
自己資金で投資した分が働いてくれたのです。
たとえ投資するお金がなくとも
最初３万円程度ためていきながら投資すれば
期間は多くかかりますが１億円は達成できます。

株式投資で利益を大きく膨らませていくには
投資資金が少ないうちは
自己資金から多めに出して投資していくことが
利益を膨らませていくには早道です。