中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第779回
レノボグループの2006年3月本決算

中国でパソコン最大手企業である
レノボグループ(聯想集団、コード:0992)は
2005年5月にIBMパソコン部門を買収し
規模でも世界3位となっています。

・レノボグループの2006年3月本決算から
売上高 --- 1035億5100万香港ドル 前年比 359.1%増
純利益 --- 1億7300万香港ドル 前年比 84.5%減
EPS --- 0.0197香港ドル
期末配当 --- 0.028香港ドル
権利落ち日 --- 8月21日

レノボグループは中国でパソコン最大手企業で、
2005年5月にIBMパソコン部門を買収し、
世界でも3位となりました。
業績では買収したIBMのパソコン部門の売り上げと
中華圏での事業が好調だったことで売上高は大きく伸びました。
その反面海外市場では粗利益率が低下したために
純利益は減少しています。
特に2005年第四四半期には、
アジア太平洋地域では売上高が7.3%増加していましたが
営業では損益となり、1億3900万香港ドルの赤字をだしました。
2006年度も競合相手で
米国のコンピュータシステムメーカーで直販世界最大手の
デルコンピュータが価格の引き下げを行う可能性もあり、
レノボも追随して
価格を引き下げて対抗するのではないかとの見方から
株価でも2006年1月20日の高値、3.75香港ドルから
値下がりしてきています。

レノボグループはパソコンの生産と販売のほかに
システム構築、通信機器の受託製造等も行っています。
パソコン製造販売企業はレノボグループを見ても分かりますが、
売り上げが伸びても利益につながっていくとは限りません。
レノボグループは
デルコンピュータとの価格引き下げ競争に入っていく可能性があり、
今後の業績の見通しは難しいでしょう。

<次回に続く>

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年5月31日(水)

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