中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第841回
株価と配当利回り

株価が下げていくうえで魅力が出てくるのが
配当金に対する配当利回りです。

一株あたり純利益で10円の企業が
100円の株価から50円まで下げていたとき、
10円の純利益に対して配当性向が40%の企業でしたら
配当金は4円となります。

100円の株価の時に購入していたなら
配当金の4円は配当利回りにすれば4%になります。

50円まで株価が値下りした時に購入していたなら
配当金の4円は配当利回りにすれば8%まで引き上がります。
配当利回りが4%から8%まで引き上がったのですから
2倍配当金に対して魅力が出てきたことになります。

株価が200円の時に購入して純利益が10円で
配当性向が40%の企業でしたら配当金は4円です。
配当利回りは2%まで下がります。

配当利回りだけを考えたら株価が安いほうに魅力があります。

このような魅力を知っていないと、
単に株価が下げていてどこまで下がるか分からないから買わない
という気持ちが先にたち
株式投資を見送っていきます。

投資家にとって株価が下げていくということは
悪いことかといえばそうばかりともいえないのです。
業績が順調に伸びている企業なら
株価がいくら下がっても安心してみていることができます。

では株価が上昇した時の投資家の心理はどうでしょうか。
投資を考えている企業の株価が値上がりしているときには
チャートを見るとどのくらい株価が値上がりしていったのかを
グラフで見ることができます。

100円の株価だった企業の株が150円まで値上がりしたなら
50%の値上がりです。
こんなときには100円で購入しなかったことを悔やみながらも、
もっと株価は上げていくという可能性にかけて
この企業に投資をします。
グラフの株価だけを見ても右肩上がりで伸びていますので
株価ももっと高くなっていくように思えます。
株価が150円の時に、
この企業の株を購入したなら150円が必要でした。

150円で購入した企業の株価が200円まで値上がりしたなら
50円の利益です。
値上がり率にしたなら約33%でした。

値上がり率を50%にしたいのなら
株価でも225円まで上がらなければいけません。
100%の値上がりを期待するのでしたら
株価は300円まで値上がりする必要があります。

投資家心理としては33%で売却するのではなく、
せめて50%値上がりしたときに売却するほうが利益が膨らみます。
投資金額でも150万円で購入したなら
225万円になっていますので75万円の利益です。
225万円のうち元手の50万円分を売却すれば
手元に75万円分の株が残ります。
元手を回収したとしても75万円分の株分が
ただで手に入ったことと同じです。

また、150円の株価の時に150万円で購入し、
購入した株が300円まで値上がりすれば300万円になります。
半分の元手分の150万円分の株を売却しても、
手元には150万円分の株が残りますが、元本は回収していますので、
ただで手に入れたと同じことになりますので
投資家にとっては悪い話ではありません。

現実の投資でもこのようになれば問題はありません。

ですが、これはあくまでも計算上の話で、
現実の投資では株価でも300円ではなく、
400円、500円に上がっていくときもあるでしょうが、
株価はある程度上げたなら、
収益に対して株価に割高感が出て
株価は上がらなくなっていきます。

<次回に続く>

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年8月25日(金)

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