中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第880回
親の意見もほどほどに聞く

株式投資というと
昔の人の中には博打のように考えている人もいます。
そのような人を親に持つと
子供が株式投資をしようとしたときに
反対されるときもあるでしょう。
ある程度地位とお金があったとしても、
株式投資をしたがために全財産を失ってしまった、
だから親の家訓として株式投資は絶対にやってはならん、
などといわれる人もいるでしょう。

まずはコツコツと働いてお金を貯めていくことが
一番いいことなのだという意見を聞いて
貯めていく人もあるでしょう。

株式投資で信用取引を始めたなら
自己資金より大きな金額を投資できます。
そのようなときにはやはりリターンも大きいかもしれませんが、
リスクも大きいということを頭の中に入れておくべきです。

現実に手持ちの資金よりも多くのお金を投資ではなくて、
投機に使うわけですから
儲けが出るよりは
損をする確率のほうが高くなると考えていいでしょう。
投資でも株式投資で失敗することもあるでしょう。

ですが、それ以外にも
親が株式投資ではなくて実際の事業で
成功や失敗をすることはしょっちゅうです。

事業で利益を上げていたとしても
順調に伸びていったとしても
時代の流れに合わなければその事業は衰退していきます。

日本の株式市場に上場している一流といわれる企業でも
倒産して株式市場から消えていく銘柄もあるのですから、
特に個人で行っている事業などはもっとその確率が高くなります。

大手の下請けを行っている企業が、
もし人件費を抑えて安くするために海外に工場を移したなら、
今まで貰っていた仕事がなくなり
倒産していく企業も出てくるでしょう。

他の企業ではまねのできない技術を持っている企業でしたら
少しの収益の落ち込みで済むかもしれませんが、
比較的軽い単純作業で生産できるようなものは
海外に持っていかれるでしょう。

そのような企業でしたら、
株式投資を行っていようがいまいが、
いずれ右肩下がりで収益が減っていくでしょうから
昔は大金が入ってきていたが、
今は何とか細々やっているというような状況になります。

株式投資だけではなく企業でも伸びていけるかどうか、
危険が伴なうのは同等です。

また、時代の波を読んでいけるかどうかという問題は
事業や投資でも出てきます。
時代が移っていくに従い
親は過去のことはよくわかりますが、
また、なかなか理解しようとしてもできないこともよくあります。

パソコンを考えても
今の若い世代ではすぐに使えるようになりますが、
年を取ってくると覚えるのが苦手になっていきます。
ですので近寄りがたい存在に思えてきます。
携帯にしても使いこなせる幅も違ってくるでしょう。

そんなときに一番の安全策は
そのようなものに近づかないで、
なるべく今の状態で何とか乗り切っていくことです。

安全を考えるのであれば、資産を増やしていくにしても
いま分かっていることだけで済ませていくことが
当人にとって一番安全です。

お金に関しても株式投資などを行っていくよりは
預金に回して安全に運用していくことを心がけます。
このことを親が子供に伝える言い方として
「親の家訓として株式投資は絶対にやってはならん」
というような言い方をしたなら
子供にとっては
株式投資というものがどういうものだか分からないまま
怖いものだということしか頭には残りません。

親が子供をその後も一生面倒を見てくれるのでしたら
このような考え方も成り立つかもしれませんが、
親のほうが先に亡くなっていくのが普通です。

親の意見も聞いておくことにこしたことはありませんが、
時代によって見方、考え方も変わってきます。
また、立場によっても言い方も代わってきます。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年10月19日(木)

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