中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第954回
下げている時に購入できるか

実際に万科企業を1999年に購入できたかといえば、
株価は下げているときには投資家に人気がないときですから
購入した投資家はそう多くはなかったでしょう。
また、時期でも安値近辺で購入できるかといえば
なかなかできません。
せいぜい安値近辺に近い時期か、
株価でもある程度値上がりした時点で購入する、
または収益の伸びでも期待ができるようになったなら
購入を考えるでしょう。

2005年の半ばの株価で3〜4香港ドルになっていたとしても
業績が伸びていたなら購入は検討できました。
ただ、1999年のような
安い株価まで下げたときに購入しようと考えたりしたなら、
そこまでは下がりませんので購入できません。
業績が伸びていったなら株価も上がっていって当然ですから、
購入を検討したときに妥当株価かどうか見ていけばいいだけです。

では、今後万科企業の株価予想として
同社の株価は1000円になるかといえば
その可能性は非常に大きいでしょう。
万科企業は利益の自己資金から、
また、銀行融資などで資金を調達し事業を拡大していきます。

同社株が今後1000円になるのにどれくらいの年数がかかるか、
早ければ2〜3年程度、遅くとも4〜6年程度で
株価でも1000円になるでしょう。

不動産企業は中国政府のマクロコントロール政策を受けながらも
伸びていく業種です。
万科企業は今後も都市化の発展と内陸部で
経済発達がいちじるしい住宅需要の拡大を梃子に
業務を拡張していきます。

ですが、株価に対して不動産企業の株価でも
バブル懸念がでていることも確かです。
今後株価でも一時は大きく下げていく可能性も否定はできません。
株価でも225円程度から
100円程度まで下げていく可能性だってあります。
2006年4月には10香港ドルまで上げていましたが、
6月には6香港ドルまで下げています。

もし4月には10香港ドルまで上げた時に購入して、
6月に6香港ドルまで下げたなら
投資した投資家は損をしたような気になるでしょう。
このときに同社株を売却するか、
逆に追加購入し株数を増やしていくかによって
その後の投資結果が大きく変わってきます。

業績が大きく下がり、将来性のない企業でしたら
このときに売却しないといけませんが、
業績が伸びていて将来性がある企業でしたら
追加購入していけます。
また、株価でも安くなったことを喜んで
購入していく道を選んでいくべきでしょう。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年1月31日(水)

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