中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第1027回
中国本土の株価急騰より

中国人民銀行(中央銀行)は4月29日の日曜日に
5月15日付で預金準備率を0.5%引き上げて
11%にすると発表しました。
預金準備率の引き上げは今年に入ってから4回目となります。
これは経済の過熱感を抑えるための処置でした。

この報道を受けて香港株式市場の株価は
5月1日には大幅に続落していました。
それに比べ中国本土B株指数は影響を受けると思われましたが、
ゴールデンウイーク明けの5月8日の中国本土B株企業の株価は
どのような動きをしたかといえば、
上海B株9.29%高、深センB株が8.92%高と
大きく株価を上げています。

また、5月9日でも
上海B株指数は6.88%高、深センB株指数は
4.84%高となっていました。

ではなぜ中国本土のA株指数と
B株指数が上がってきたのでしょうか。

その影響で考えられることは
中国本土個人投資家の新規口座開設件数が
大幅に伸びてきたことが関係してきます。

中国人の2007年1〜3月の新規口座開設数は
479万件となっていました。
また4月だけを見ても475万件余りと
急激に新規口座開設数は大きく伸びています。
現時点の中国本土個人投資家の新規口座開設件数は
今年に入って1000万件前後となっています。

中国本土個人投資家が投資するのは
A株上場企業がほとんどで、
B株上場企業にも投資ができるのですが、
外貨での取引のため投資家人数でも
圧倒的にA株企業に投資している投資家がほとんどです。

例えば1件に付き中国人投資家が
10万円をA株企業に投資したとしても
1000万件なら1兆円という金額になります。

この投資資金がA株市場に入ってくれば需要と供給から見ると、
今までの株価で買う人がいたとしても、
他の投資家が
もっと高くてもいいから買いたいという人が出てきたなら
株価は釣り上がっていきます。

A株市場の株価が上がっていけば、
A/B株同時上場企業の株価も
A株の株価に鞘寄せされる形で値上がりしていきます。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年5月14日(月)

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