中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第1028回
売却時期は?

2006年11月の上海A株指数は1800ポイント程度でしたが、
5月9日時点では4200ポイントを超えてきており、
上昇幅でも133%となっています。
この流れを支えているのが
中国本土個人投資家の新規口座開設からの資金流入です。

これに輪をかけたニュースが、
連休明けに香港株式ファンドへの投資でも
QDII(適格国内機関投資家)で、
商品の投資対象規制の緩和が行われるのではないかという報道です。
QDIIに関しては関係部門の認可を取得しているようです。

これはどういうことかといえば、
香港市場で株式ファンドを運用している期間投資家に対して
今よりももっと多くのお金を中国株式市場で運用してもいいよ、
という話です。

そうなれば中国本土個人投資家の新規参入資金と、
QDIIからのお金の両方が中国本土A株市場に入って(流入)きます。
株価もこれからもっと上げていく可能性が大きくなります。

中国の中国人民銀行(中央銀行)は
4月5日に16日付で預金準備率を0.5%引き上げて
10.5%にすると発表しましたが、
4月29日には矢継ぎ早に5月15日付で
預金準備率を0.5%引き上げて11%にすると発表しました。

預金準備率の引き上げは今年に入ってから4回目で、
昨年から数えたなら7回目の引き上げとなります。

また、7日に中国人民銀行の周小川・行長は
預金準備率には一段の引き上げ余地があると発言して
今後も預金準備率を引き上げる
可能性が大きいことを発表しています。

中国政府は不動産バブル、株式市場の急落を避けて
長期的に健全に成長していくことを念頭においています。

ではここから中国本土B株企業に投資できるかどうかですが、
今から中国B株市場に上場している企業に投資するとしても、
どうしても投資したい企業以外には
投資をしていくことはやめておいたほうがいいでしょう。

本来の目的は中、長期的に伸びていける企業に対しての投資です。
株価が上げた下げたというだけで投資していくのは
二の次、三の次です。
株価に投資をするのではなく、企業に投資をするのです。

この辺を勘違いして投資をしていったなら
投資ではなく、投機になります。

ですが、資金が中国本土の株式市場に入ってきている限りは
大きく下げていく場面がありながらも
少しずつ指数は上げていく可能性のほうが大きいでしょう

株価の値上がりは需給の関係が大きく左右します。

今は投資資金が入ってきていますので
上げていく可能性が大きい、
しかし、ここから資金流入が減少する、
中国政府の引き締め策等で投資家心理が冷え込むなどしたら
B株の株価は下げて行くと考えて間違いがないでしょう。

そのような兆候が出てきたときに
いままで上げてきた企業の株を売却するようなことを
検討できるような市場になります。


お知らせ ―――――――――――――

 小泉鉄造さん療養中のため、
 「中国株で財産をつくろう」の更新は、
  しばらくお休みとさせていただきます。

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中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年5月15日(火)

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