中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1030回
金融保証会社(モノライン)

また、今後株価が下がっていく要因として
「金融保証会社(モノライン)の経営不安観測」
また、ヘッジファンドは
銀行や証券会社などの収益悪化懸念で
まだまだ株式市場は下げていく可能性が大きくなっています。

 *金融保証会社(モノライン)とは
  信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に
  揺れる米金融市場で「モノライン」と呼ばれる
  金融保証専門会社の経営問題が浮上してきています。

同ローンを裏付けとする証券化商品を保証してきましたが、
価格急落を受けて信用力が低下し、
格下げ懸念が強まってきています。
モノライン各社の保証対象は地方債なども含めて幅広く、
他の市場に影響が飛び火するリスクが指摘されています。

米モノライン業界団体には12社が加盟、
保証額は昨年末時点で
合計2兆2000億ドル(約242兆円)にのぼります。
26%を証券化商品が占め、
このなかに含まれる
サブプライムローンを組み込んだ住宅ローン担保証券や
債務担保証券で債務不履行が急増しています。

米大統領はサブプライムローンの利用者を救済するために
現行の低い融資金利を
5年間据え置こうという処置も出しましたが、
恩恵に預かれるのは一部の人だけで、
これでは問題の先送りにしか過ぎないという見方もあります。
世界中の金融機関では
サブプライム関連によって受けた損失を計上しています。

今後はさらに悪化の道をたどり
米国では今後も
マイホーム難民が続出する可能性があるということで、
景気下振れ懸念が心配され、
いったいどこまでいったなら
サブプライムローン問題が解決されるのか、
底がわからないために世界の株式市場は下げてきていました。

いま株価が下げているのは
サブプライムローン問題で
株式市場から資金が流出しているからです。
株式市場から引き上げたお金は
銀行の損失の計上への穴埋め、
投機資金は石油や金などの商品に流れていっています。
下げていっている理由はハッキリしています。

最近はサブプライムローンのニュースが少なくなりましたが、
ここで終息するのかどうかはまだ予断を許しません。

これがSARS(重症急性呼吸器症候群)や
鳥インフルエンザですと事情がまた違ってきますが。
また、中国企業自身の収益が
大きく減少するような出来事が起こったなら話は別です。
投資を根本から見直す必要が出てきます。

サブプライムローン問題はいつか終息していきます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2008年5月30日(金)

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