中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1031回
下げる期間

投資家の立場としては
ここからどこまで下げていくかわからない
という感情が先にたつと、
積極的に買っていこうという気になれませんので、
香港市場、中国本土B株市場の株価指数も下げてきていました。

ではここから
香港市場、中国本土B株市場に上場している中国企業に対して
どのような投資方法で挑んだらいいのでしょうか。
またはあっさりと
中国株式投資から手を引いたほうがいいのでしょうか。

では、中国企業の収益動向はどうかといえば、
現在「2007年12月本決算」が多くの企業から発表されていますが、
多くの企業の収益は伸びています。

サブプライムローン問題の影響で金融危機、世界同時不況懸念から
株式市場は下げていますが、
現在の香港市場、中国本土B株市場の株価は
下げすぎているといっていいでしょう。
ですがサブプライムローン問題が解決する目鼻が付かない限りは
ここから大きく上げていくということは考えにくいでしょう。

今後、金融保証専門会社からの
業績が悪化するような報道が出てくるときには
再度株価も下げて行く可能性が大きいでしょうが
サブプライムローン問題は
時間が過ぎれば解決する内容です。

現在下げているのは
中国がおかしくなって下げているわけではありません。
米国経済と金融機関がへまをしたために
そのしわ寄せがきているだけです。

では現在中国株の株価が下げてきたことは悪いことでしょうか。

私の著書の「中国株で1億円儲けた」の中でも書いていますが、
1997年の暴落直後から1998年、1999年は
中国の株価は大きく下がっていました。
2000年から株価は上がり始めるまで2年間下げ続けていました。

そのときの私の投資方法として
「だから私はメンバーに向かって
”大バーゲンセールが向こうからやってきてくれた。
最大のチャンスだ”
アメリカの投資家、ウオーレン・バフェットの言葉に
”全員が恐怖を感じ、
市場に近づかないときこそ本当の買い場なのだ”」
と言い続けたのです。(著書の111ページから抜粋)

また、1999年の安値から
徐々に株価が上がり始めた2000年に入っての私の心理状態は
「2000年の暮れ辺りから
中国株を買っていくことに私は疲れてきていたのです。
今は未来も考えたくない心境とでもいうのでしょうか」
「それまでの2年間の安値買いが終わり、
一息ついて気が抜けた状態だったのかもしれません。」
と、続いています。

いま冷静にその当時を振り返ってみれば、
1997年、1998年、1999年と安い株価のときに買っていたために、
2000年は投資するというよりも
基本的には休憩する年だったのでしょう。
手元にある有金を全部つぎ込むのではなく、
優良企業への投資を
計画的に考えられるようになっていく段階だったと思います。
私には勝負の年が1997年、1998年、1999年だったわけです。

なぜ、2001年に私が中国株で1億円にすることができたのか、
その答えは上記の記事の中に答えがあります。

1998年、1999年の頃、
貯めたお金で投資できるのには限界がありました。
また、配当金を再投資したとしても
大きな金額ではありませんでした。

ですが、この時期に他の投資家と違っていたのは、
中国株が下げていた時期に、
長期的に見れば中国という国が成長していき、
中国企業も国と一緒に成長していくしかないと確信して
投資していったことで、
少ない金額ながら株数を増やしていったからこそ、
その後の中国株の暴騰時期に「1億円」にすることができたのです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2008年6月2日(月)

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