中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1246回
日本発のソブリン危機

日本が危ないとなればヘッジファンド、
投機資金が売りを仕掛けてきます。
いくら対外純資産があるからといっても
通用する相手ではありません。
ロシア財政危機、アジア通貨危機などでは
タイ、そのほかの国が恐ろしいことになっていました。

日本が狙われたら、日本をしゃぶりつくしてお金がなくなるまで、
なくなってもしゃぶりつくす可能性があります。
と、いうより徹底的に是正できる道筋が見えてくるまでは
襲うでしょう。
これが絶対悪いことかといえばそうともいえません。

財政でも健全に立ち直っていくようになれば、
このような資金は利益を出せなくなっていきますので
引き上げていきます。
いま現在起きているギリシャ財政危機から発展して、
欧州の経済危機に発展して
投機マネーの安全な国債や金などへの逃避が続いたことで
ユーロ安、世界的な株安連鎖につながってきました。
これが解決されるには簡単なことで、
ユーロ加盟国が
健全な財政を維持できるようにしていけばいいのです。
いま市場は行方を見守っている段階です。

日本の財政は健全ではありませんので、
健全にできなければ「欧州のソブリン危機」ではなく
「日本発のソブリン危機」が危惧されてくるでしょう。

いま日本がすぐどうなるということではありません。
ですが、日本の財政がおかしくなっていったら、
10年後、15年後に
日本が狙われる可能性は出てくるのではないでしょうか。

怖いのは今ではなく、将来の日本です。
日本ではお年寄りは増えていく、預金は減っていく、
人口は減少していくうえで
税収を上げていくことはなかなか難しいでしょう。
10年後、15年後には
何らかのアクシデントが起きなければいいのですが、
その可能性はないとは言い切れないでしょう。
日本は日本人の手で再生することができなくて、
破綻して初めて
そこから再度復興していくということになるかもしれません。
そうなった場合は
世界のトップ付近の座から姿を消していくかもしれません。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2010年7月2日(金)

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