前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第10回
お客がこないと嫌になる

お客が10人しか来なっかた日には、
暗―い気持になって「せめて気の合う友達だったら」とか
「もう止めようか」とか考えました。
へなちょこなのであります。

簡単にお客の集まらなかった原因は

1.近くの歩行者天国にある大きな写真屋が意外と手強く、
  35%引きを武器にして宣伝を始めた。
2.大手のチェーン店も25%の値引き競争を始めた
3.1と2に対抗したくとも
  我々に材料を卸してくれるコダック社から
  「値下げして売ってはいけない」と言われていた。
4.他の横道の店がやっていたように、
  歩行者天国に看板を出していたが、
  これまたタイミング悪く禁止になってしまった。

こんなところがあて外れでした。

初めのうちは売り上げが上がらないのは覚悟はしていたので、
N君はレストランに給仕のアルバイト。
私は店を始める前から日本人補習校で少し教えていました。
この頃から我が家の体制は、
私の稼ぎは店に貯めて置ける形が出来上がりました。

妻一人の給料で全部賄えたのは
元々我々夫婦はあまりお金はあまり使わないからです。
家の支出だけが大きかったのですが、
20年ローンの利子が16%で、30年ローンがなんと17%なんです。
ローンを組んだ頃の相場がそんなに高かったのです。
築てて2年目の家を買い取ってローンもそのまま引き継ぎました。
こんなに利子が高いのに月々の支払いが少ないのは、
利子の分が控除になったからです。
利子は実質7%ぐらいの感じでした。
市の中心から自転車で20分の
ほぼ新築で庭付きの一軒家、といっても
その頃(24年前)は1400万円しなかったんです。
今はこの利子の控除が4分の一しか認められません。
ただし利子は現在3%を割っています。
それでも税金のパーセントも
あれからまだじりじりと上がってきたし、
どちらかというば今の若い人の方が住まいの負担は大きいですね。


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2004年7月30日(金)

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