前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第121回
デンマークに行って良かったの?

明けましておめでとうございます。

これを開いている方の土地が今は何時ごろか分かりませんが、
もし日本なら私の方は8時間遅れてのお正月です。
デンマーク人なら大晦日は鱈や海ザリガニを食べて、
シャンペンを飲んで騒ぎます。
彼らは前夜の馬鹿騒ぎで、
今頃は2日酔いで頭が痛いのでしょうか。

若い人が酔っ払って半ば公認の悪ふざけをするので、
郵便ポストは鍵をはずして底を抜いてあります。
この夜はポストに花火を放り込む人がいるからです。
残った大きなクリスマス・ツリーを引っ張りまわしたり、
大きなゴミ箱をあちこちに移動させたりします。

12月にはあるいなか町の花火工場が火事になりました。
何日も続けて衝撃波も激しく花火があがり、
周りの家も延焼して、消防士の犠牲者も出たので大変でした。
新年の花火は毎年盛んになっているので、
それでも夜空のあちこちで絶え間なく、
それなりにドドーンといくでしょう。
でも寝つくと目の覚めない私は、
そんなことも知らずに早めに眠ってしまうでしょう。

「デンマークに行って良かったの?」
いつだったか、
いとこの母上が珍しく真面目な顔をしてこんな質問を発しました。
“アメリカに音楽修行に出かけたい”と、いう
自分の息子の将来を心配しての問いでした
私は「良かったよ」とだけ答えました。
すると「そう。良くなかったら困っちゃうもんね」
と、(いう感想があって)それで会話は終りました。
それ以上は尋ねられなかったけれど、
私にとって良かったことはたくさんありました。
あまり気のつかない私ですが、人間が少し分かるようになりました。

覚悟をしたら多分どこでも生活が出来ることが分かりました。
起業について言えば、
老後の安定と老後も続けられる仕事探しが目的でしたが
副産物も大きかったです。
店を始めたおかげで今まで会えなかった
経験も広がりました。
起業するのは心理的には大変ですが、
私の場合は、時間的、内容的、実働的には、
仕事はそんなに大変ではありませんでした。
何かの参考にしていただけるかもしれないと思って、
起業の部分は簡単ですができるだけ正確に書きました。
記録もしておかなかった昔のことなので、
“正確に”とは思ってもそうでないかもしれませんが、
そこはお許しください。

私のコラムを読んでいただいてありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。


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2005年1月1日(土)

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