前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第148回
気にしている日本の方に

グーグルというインターネットの検索の会社は、
株の総額が5兆円以上あって、
富士通、NEC、東芝を合わせたより多いそうですね。
そのグーグルの検索の1位が、デンマークではなぜか車です。
そして2位犬、3位ポケモンと続くのも、
どうも私にはどういうことなのか分かりません。
天気予報も検索が多いそうで、
私の家にも今日の天気を気にして、
1日に何度も天気予報を見る人がいるので、これは良く分かります。

新米の親が乳母車を押していく時は、やはり天気が気になります。
冬でも、新鮮な空気を赤ちゃんに吸わせるためか、
あるいは丈夫にしたいためか、外に連れ出します。
そして親はカフェに入って、ゆっくりとコーヒーを飲み、
外で幼児は乳母車に1人で眠っている・・・
そんな光景もごく日常的です。
先日、小雨の中、生まれて2週間の赤ちゃんを乳母車に乗せて、
常連の若いお父さんが写真を現像にきました。
奥さんは美しい人ですが、
お父さん本人は眉毛と目じりの下がった、
どちらかと言うと、はっきりと面白い顔の人です。
赤ちゃんを見ると、その目元がそのお父さんそっくりです。
それが可愛くて「あなたに似てますね」と、彼に告げました。
何といっても自分の子供だから、
自分に似ているというのは誇らしくも嬉しいものだろう、
と私は思ったのです。
すると新米のお父さんは
「そうかな?でも、そのうち直ると思うよ」と、
子供がはしかにでも罹っているように、そう答えました。

デンマーク人はユーモアがあって、そして自然なのです。
美しいのはもちろん大好きで、
服装にもおしゃれにもお金と時間をかけます。
ジーパンも1ヶ月も穿くと普段着の感じになっていけないとかで、
若い人の中では新しい物を買うのも普通のようです。
でも、格好悪いのも気にしないことが多いのです。
年をとって足に青い筋が浮かんでも、
女性の胸元が皺だらけになっても、隠さないのです。
若くして補聴器の世話になってもそれを隠さず、
他の人は隠さないことを何よりも“立派な行為”と評価するのです。
肉体的なハンディキャップの人も同じです。
格好よいのは良いことです。その為の努力もよいことです。
でも、どうしようも無いハンディがあっても、
それを隠さずに自然にできたら、多分それはもっと良いことです。
そして、それを周りの人が高く評価できるなら、
これももっと良いことです。


←前回記事へ

2005年2月8日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ