前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第159回
会計士も頼りになりません

写真屋の仕事を始める時に、銀行員がアドバイスしてくれました。
「最初はお金が無いから無理だろうけれど、
将来は、できたら国家公認会計士にしなさい。
結局は安上がりになりますよ」
店は普通、毎月かあるいは四半期ごとに、
書類を揃えて会計士に渡して任せます。
でも、私達の会計士はよく間違えました。
中でも1番損害がひどかったのは、共同経営者と別れた時でした。
店を2人で分けて各々が買い取る形を勧められましたが、
その価値の計算がどう見ても甘すぎて心配でした。
そのことを会計士に指摘しても
「法律ではこうなっているから」と言います。
3年後に税務署に見咎められて、余計なお金を使いました。
元共同経営者は住む所が別の税区で、
彼は運良く見落とされて何のお咎めもなかったのですが。
今は、年に1度の会社の自己申告だけを国家公認会計士に頼み、
それ以外はPCと会計のソフトを使って自分でやっています。
まず自分でしてから、その後で会計士に直してもらう方式が、
一番間違いが少ないようです。

7年程前に、委託していた国家公認の会計士に、
会社と個人経済について相談したことがあります。
会計士の料金も弁護士とほとんど同じぐらい高いです。
ですが2時間で6万円ほど払って、
ほとんど役に立ちませんでした。
株や不動産を買った時の税金の相談や、
老後の資産管理の相談をしたかったのですが、
会計士は私に国債などを勧めるのでした。
「株は、会社のゴミ箱を捜して集めるような情報がないとダメです」
と、いう陳腐な解説に、こっちが代金をとって教えたくなりました。
私が教えるといっても、勿論Qさんの受け売りですが。

私が株を買うと、予想外に円が4割ほど上がりました。
初めて買った株は、その頃のQさんお勧めの1つの富士通で、
株も4割ほど上がったので満足して売りました。
円高と両方で2倍です。
でも、何だかんだと税金で持っていかれて、
利益の3割ぐらいしか手元に残らず、
リスクを負ったのに“何していたのやら”でした。

後にこの会計士は、私が初めて買った株で成功したのを知って、
真似をして、なんと私の売った富士通を買ったのには驚きました。
後から見てみると、株も円もほとんど登り詰めた時期でした。
この事ひとつでも
「会計士といえどもお金のことが普通の人より分るとは限らない」
ことが知れます。
自分で調べて考えて、自分で失敗する覚悟でないとダメですね。


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2005年2月23日(水)

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