前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第202回
女性教師のへそ出しルック

デンマークではラフな服装が多くて、
職場でも男性の背広にネクタイ姿はかなり少数派と言えます。
小中学校、高等学校の先生でも同じようにリラックスしたもので、
日本ではちょっと考えられないような服装が標準のようです。
最近の若い教師の服装について、
コペンハーゲンの北にある学校が問題提起しました。
「男性教師の格好が半ズボンに素足で、
生徒がまじめに勉強する気になるか?」
「女性教師がおへそ丸出しでパンツのレースを見せた格好で、
男子生徒が勉強に集中できるか?」
という疑問です。

学校側は「規則を作り、有る程度の規制をしよう」と提案しました。
「初めての登校日に、父母や新入生を迎えいれる先生方が、
何でおなかの皮を見せて、裸足にTシャツでなければならないか?」
と学校側は言います。
そう言えばデンマークの新学期は、
私にはそんなに暑くないけれど一応夏でした。
おへそだけでなくて、腰にせっかく彫った刺青も、
上に着るものが短くないと、
見て欲しくても見せることが出来ません。

父母は「服装などをとやかく言ってはいけない」と言う意見です。
“学校と社会の父母会”の会長は
「“女性教師は何cmおなかを出してよろしい”
とかいった、規則はいけません。
男性教師も夏の暑い時は、
それにふさわしい服装をするのは自然だろうと思います。
行き過ぎていると思ったら、
校長が個人的に話をすれば済むことです。」と、語っています。
デンマーク人は規制嫌いの人が多くて、
自分の子供に関係したことでも例外ではないのでした。

教師側は「良識に任せるべきだ」という意見が大勢です。
「私達は生徒に模範を示し、
対外的にも学校を代表する役割があります。
ですから、お尻の半分出る破けたバッギーズボンは穿きません」
と若い男性教師が言えば
20歳前半の女性教師は新聞社のインタビューに答えて
「私は先生になったからといって、
特に洋服棚の中身を入れ替えたりはしませんでした。
ただ、今私の持っている服では、生徒と間違われるかもしれません。
私が登校する時はいつでも、
生徒にどんなシグナルを送ることになるかを考えています。
例えば、Vネックの大きく切れ込んだのは着ません。
先生なら当然でしょうね。」


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2005年4月25日(月)

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