前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第281回
中国にデザインを売る

デザインといっても服などのモードのデザインだけでなくて、
色々あります。
ロゴや文字のグラフィック、ブルドーザーやビール瓶の工業製品、
照明やカーテンのインテリア、家具デザイン、
など部門ごとにたくさんの需要があります。
そこで、デザインには自信のあるデンマークの会社が、
中国マーケットに進出しています。

中国では
「良いデザインは製品をたくさん売ることができますよ」
とやみくもに言ってもダメだそうです。
確かに中国では、
セールスマンなら誰でも言いそうなことを言ってもだめでしょう。
そこで、コペンハーゲンのデザイン会社CBDの中国市場の経験者、
トフテ氏は
「小さなストーリーを話して聞かせるのがよろしいです」
と、言っています。

彼が良く使うのは
「予備知識なしのデイト」という状況設定だそうです。
日本のお見合いのような場面ですね。

「こういう時は、あなたは良い服を着て、髪をカットしてもらい、
髭も剃っていくでしょう。
その方が相手に好意を持ってもらえます。
しかし、相手の女性は見かけで恋をしてくれる、
というわけではありません。
そうではなくて、身だしなみは
自分の内面のクオリティを相手に伝える役に立つだけです」
「良いデザインの商品も同じで、
消費者は買って試してみたくなるのです。
それがデザインの力です」
と、このように説得して成功しているそうです。

CDCは北京に会社を持ち、一年半で上海にも進出して、
従業員も3倍になりました。
中国と並んで、ベトナムの可能性も大きく、
両国に会社を作っているそうです。


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2005年8月12日(金)

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