前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第282回
ダイヤモンドは永遠じゃ

ダイヤモンドが、再びデンマークで人気がでてきて、
昨年の倍の売れ行きだそうです。
ダイヤモンドは歴史的に安定した投資で、
1934年からUSドル換算で値段が下がったということがないそうです。
「今はドルが下がっているので買い時」と、いいます。

「血のダイヤモンド」と呼ばれる、
アフリカの国の反政府軍の資金源となった、
闇で流通するダイヤがありました。
武器や奴隷の代金に使われた、
このダイヤモンド業界のイメージを壊すダイヤは、
2003年から無くなったと業界は言っています。
キンバレー条約で、
生産社である正式の送り主から封印された物だけを
売買するようになったからです。
これで、テロリストの資金源になるダイヤは締め出されて、
劇的な名誉回復ができるでしょうか。

他に今までと違ったことは、ベルギーのアントワープに、
インドの大金持ちが、買いに来ていることだそうです。
インドで研磨されるダイヤモンド小さい物が多いのです。
そして、インド人のお金持ちは増えていて、
高価なものが足りないからだそうです。
最近インドの航空会社が大量に旅客機を注文しましたが、
インドの発展が急激なのがこれでも分ります。

米国の客は
「何でも良いから大きな物を」という注文が多いそうです。
日本人と違って、光っていなくても、
格好悪くても気にしないのだそうです。
イスラエルやインドでも研磨していますが
世界の原石の8割と、研磨の終ったダイヤの半分が
アントワープで取引されているそうです。
それで「血のダイヤ」の締め出しが可能なようです。

ダイヤモンドの取引は、普通は所有者が出てこないで、
ブローカーのユダヤ人が仲を取り持ちます。
別の場所にいる持ち主と客の間を、
お客の値切った値段をめぐって
何回も往復して交渉するのだそうです。
取引の好きな人は、原始的な興奮を覚えるようですが、
ダイヤモンドを買うにはお金と時間がかかります。

この世に何か”永遠に価値ある物”があって欲しいという気持ちが、
ダイヤモンドの値打ちを支えているような気もします。


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2005年8月15日(月)

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