第7回
株の勉強は自分でして下さい

どんな株を買ったらいいか、
証券会社の人にきいてはいけません。
証券会社の人は相場の動きが
猫の目のように変わるのを見すぎて
目がくらんでしまっているからです。

証券会社の人にきいていけないとすれば、
誰にきけばよいのでしょうか。
原則的には自分で研究して自分で決めることです。
でも駆け出しの時は何も知らないし、
どこから手をつけてよいかわかりませんから、
誰かに教えてもらいたいですよね。
そういう時は、周囲に株の先輩がいて、
その人に手ほどきをしてもらえれば
一番都合がよいのですが、
そういう人がいない時は、本や株の雑誌を買ってきて
片っ端から読んで知識を吸収するよりほかありません。
またふだんから株の予測をする人たちの言うことに
耳を傾けて、はじめは疑ってかかるのが当然ですが、
そのうちに信頼できる人とそうでない人の区別が
だんだんついてくるようになります。
信頼できる人の意見を参考にすればいいのです。

どんな先の見通しのきくすぐれた人でも
百発百中ということはありません。
私だって例外ではありません。
だから適当に参考にして
最終的には自分で決断することです。
間違った人の意見をとり入れても、
最終的に儲けるか損するかはご自分ですからね。

でも株を買うための基礎的な知識とか、
株で儲けるための投資態度についてなら、
いくらも参考書はあります。
私の書いた本の中にもそういう種類の本があります。
ごま書房から出した『邱永漢・株入門』という本は
何十万冊も売れた本ですが、株をやっている人から
「あれは今でも私の株のバイブルです」
とよく挨拶されます。
近く光文社から文庫本で再出版されますから、
参考にして下さい。
20年近くも前に書いた物ですから、
例にあげた銘柄や株価は
すっかり一変してしまいましたが、
株で儲けるために守らなければならない
原則に変わりはないのです。
人間、そんなに賢くはならないものですね。





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