第61回
安定を選んではいけません

私は時々、人に頼まれて就職を世話することがあります。
色んな会社の社長さんと
知り合いだと思われたからでしょう。

日本では学校を出ると、
先ず就職するのが常識になっています。
就職する人は誰でも知っている一流会社を志望します。
その選び方を見ていると、やりたいことがあって
どこか特定の会社を選ぶのではなくて、
第1志望がテレビ局、第2志望電機メーカー、
第3志望は商社といった
まるで違う業種になっていることが珍しくありません。
共通しているのはいずれも
一流会社であるということだけで、
月給の遅配する心配はありませんが、
自分が何をやりたがっているのか、
さっぱりわかりません。

無理もない話で、社会から隔絶されて
学生生活を送ってきただけですから、
自分が何をやりたいのか、
自分に向いた仕事は何なのかわかっていない人が
大部分なのです。
自分が何に向っているかは
実際に仕事をやってみないとわからないのですが、
それがわかっても転職することなく、
定年までつとめているのが
日本のサラリーマンなのです。

私の友人の子供たちの就職先の世話をしながら、
いつも就職先の選び方には異議を唱えてきました。
私が見ると、
いま一流会社と世間から思われている会社でも、
時代が変わるといつまでも
一流会社でおられなくなることが多いのです。
そんな会社に就職をするよりも、
いまはまだ中小企業に見えるけれど
将来は大企業になる企業に就職したらどうですか。
その方が出世も早いし、重役になる確率も高いですよ。

いくら私がそう力説しても、
親も本人も私の言うことには耳を傾けません。
その時、世間が一流と目している会社を選びます。
どうしてかというと、その方が世間のきこえもいいし、
嫁さんを選ぶ時も有利だからです。
考えて見ると、世の中がまだ不安定だったから、
安定を第一に選んだんですね。
その頃、安定を選んだ人がいまは定年近くなって、
会社の人事から肩を叩かれているんです。
本当はいつの時代も安定を選んではいけないんです。





←前回記事へ 2000年5月9日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ