第82回
旅行者のおとすお金を拾いましょう

工業製品をつくって日本国中、
あるいは世界中に売り込むことに成功したら、
地元で1番の成功者になります。
もちろん、容易なことではありません。
でも必ずそういう人が現われるものです。

それに次ぐ成功者は、その土地に人を呼び寄せて
お金をおとしてもらうことに成功した人です。
しかし、そのためには人を魅きつけるだけの
観光資源がないとできません。
風光明媚だとか、ダイバーやゴルファーに好かれる
天然条件が備わっているにこしたことはありませんが、
ディズニーランドのように
人工的につくられたものであってもかまいません。

自分の生まれ故郷に
そういうところがあるとは限りませんから、
そういう条件を備えたところへ動けばいいのです。
でも人を呼んでお金をおとしてもらうためには、
かなり大きな投資が必要ですから、
個人には先ず無理ですね。

昔は温泉町とか、門前町とか、
人の集まってくるところに、
温泉宿を建てたり、土産物屋をつくって、
それで商売になりました。
いまでは人々の趣味嗜好も変わり、
行動半径もすっかり変わってしまいましたから、
人々が喜んで行きそうなところを探して、
そこに観光ホテルやレジャー設備を
つくるよりほかありません。
しかし、航空会社とか、電鉄会社のような
観光によって恩恵を蒙る大資本でないと
手の出せない大事業ですから、
個人としてはそれに相乗りするくらいのことしか
できないようになってしまいました。

それでも1年に海外旅行に出かける日本人は
年々ふえています。
私は海外旅行者が300万人になった時に
いまに1000万人をこえる時が来ると言って
旅行の本を書いたりするようになりましたが、
いまでは1600万人をこえるようになりました。
この調子なら3000万人をこえる時も
そう遠くはないですね。
これだけ人の動きが変われば、
お金のおちるところも変わりますから、
そこに目をつけないという手はありません。





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