第139回 
お金の動きについて行きましょう

お金は昔ほど魅力がなくなってしまいました。
必要なものを手に入れるお金をつくるのが
そんなに難しくなくなったからです。

私が40何年前に100万円奮発して
新しいトヨペットを買った時は、
サラリーマンの給料が1万円でしたから、
飲まず食わずで、7、8年かかる金額でした。
いまは少々の頭金を払って
ローンで簡単に手に入ってしまいます。
私が7万5千円払って小型電気冷蔵庫を買った時は
普通の家庭では半年や1年も熟慮した上で漸く手に入れ、
撫でるようにして台所においたものでしたが、
いまは1ヶ月のサラリーで
大型冷蔵庫を買ってもまだおつりがきます。
収入が上がり、工業製品は値下がりして、
人々は豊かな生活ができるようになったのです。

それでもやっぱりお金は必要だし、
ギリギリで生活をするよりは
少しゆとりのある方がいいですね。
だからお金の魅力がなくなったと言っても、
お金に対する正しい知識を持ち、
お金をふやす方法を心得ている方が
いいにきまっています。

お金に対する正しい知識とは
古今不易のものもありますが、
時代と共に変わるものもあります。
たとえば、収入の少ない人がお金を貯めるには
どうしたらよいかというと、
お金を使わないことですというのは
昔も今も変わりのない鉄則です。

でも、お金をふやすには
どうしたらよいでしょうかときかれたら、
そのやり方は時代によってドンドン変わって行きます。
少し前までは貯めたお金を頭金にして
銀行からお金を借りて土地を買っておけば、
土地は値上がりをして
お金の値打ちは目減りしましたので、
差引き大きな財産ができました。
ところが経済成長がとまり、
富のふえ方が鈍化すると
土地を買いにまわるお金が減少しただけでなく、
逆に土地の値下がりが
なかなかとまらなくなってしまいました。
お金は人間が動かすものですから、
人間の考え方が変わると
お金の動きも変わってしまいます。
その動きにうまくついて行かないと、
とんだ間違いをしてしまうのです。


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