第165回
おいてきぼりにされないためには

インターネットという新しい乗物ができたので、
あれも乗せられる、これも乗せられると
夢はいくらでもふくらみます。
ソフトバンクの例もあるので、
頭のひねり方によっては
自分も億万長者になれるのではないかと
夢を見る人が俄然ふえました。
見る夢があるだけでも人生は楽しくなるのですから、
それはそれで悪くはありません。

でもこの新しい乗物は、
うまく乗せられるものと
乗せようと思っても乗らないものがありますから、
何でも乗せられると勘違いしないで下さい。
こんな物を売っていますと紹介したら、
店など構えていなくとも
物が売れるようようになると考えるほど
世の中は甘くできておりません。
売れる物は広告をしなくとも売れるものだし、
広告をするということは
知らなかった人にそれを知らせるというだけのことです。
つまり情報を伝達する新しい媒体が
一つふえたということですから、
最も利用価値の高いのは情報の伝達でしょう。
いまは情報の時代ですから、情報は巷に溢れています。
従って価値のある情報でなければ
誰もふりむいてはくれません。
インターネットを見て
自動車を買ってくれる人が名乗り出てくれれば、
その取引をしてお金の儲かる自動車のディーラーが
お金を払ってくれます。
反対に情報を得た受信者がトクをする場合は、
受信者がお金を払ってくれます。
私は実験的に台北の永漢日語でインターネットを使って
中国人に日本語を教えていますが、
バンクーバーやハワイからでも
受講者の申し込みがあります。
そこが教室で教える授業と違うところなんですね。

わざわざ教室に来なくともよいし、
時間の選択ができて利用者に好都合ですが、
先生の数も教室の数も少なくてすむようになります。
その分、合理化が進みますから、
新しい商売を考えない限り、経済は縮小する方向です。
いいことばかりではありませんよ、
それを乗り越えて行かないと、
おいてきぼりにされてしまうのですから。


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