第174回
新情報産業は人口の多い方が勝ち

コンピュータはアメリカからはじまりましたから、
多くのソフトが英語のベースの上につくられています。
だから日本語しか知らないと立ち遅れる、
コンピュータ・ビジネスに従事する人は
先ず英語をマスターすることからはじめるべきだと
一頃、盛んに言われました。
何もコンピュータの世界に限ったことはありません。
言葉はたくさん覚えるにこしたことはありません。

でもコンピュータが生活をして行く上で
必要不可欠なものであることがわかれば、
最初は英語圏ではじまったものであっても、
それぞれの国の言葉で扱えるソフトができてくるものです。

北京大学の王選教授がつくった印刷用の植字のソフトは
中国大陸や香港や台湾で重宝がられただけでなく、
いまは日本や韓国の新聞社や出版社や印刷会社も
全部取り入れています。
北京大学がたった40万元出資してつくった会社が
30億元の商売をする会社にまでなりました。
方正(フォンダー)という名前で
香港市場に上場されていますが、
この一例を見てもわかるように、
コンピュータはどこからはじまったかということよりも、
どのくらいの人口が利用するかによって
どんな発展の仕方をするかがきまると言ってよいでしょう。

そう言った意味ではインドと中国が一番になります。
ICとはインドとチャイナの頭文字です。
またIT産業と言いますが、
これもインドとタイワンの頭文字です。
アメリカのコンピュータの会社で
台湾人の技術者の首を切ったら
会社が潰れてしまうくらい台湾人が
たくさんいることをご存じですか。

ですから情報の仕事で中国人と行き来をしようと思えば、
中国語に翻訳できないと駄目なんです。
オートマチックに日本語を中国語に翻訳するソフトが
ないことについては前にもお話しました。
このハードルをうまく乗りこえられない限り、
大きく飛躍のできないビジネスがたくさんあるのです。
意外なことが私のところへころがり込んできたのです。


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