第176回
ぜひ上海に行ってみて下さい

いま中国でとても大きな変化が起っています。
すぐお隣りの国のことですから、
すぐにも気がつきそうなものですが、
いまの日本人は自分たちの国の変化に
対応して行くだけでも手一杯ですから、
お隣りの国のことになんかかまっていられないんですね。

では中国人は気がついているかというと、
中国の人たちも毎日の生活に追われていますから、
自分たちの身辺に何が起っているか
考えているヒマがないようです。
でも私のように毎月のように違う国からやってきて、
この前きた時と違うことが起っているのを
じかに見ていると、
「やあやあ、こんどはこんなことだな」
と昨日と今日の違いがわかってしまいます。
かなり昔に、渡部昇一さんと谷沢永一さんが私のことを
「どこにも下りない人工衛星から地球を見ているような人」
と言っていたことがありますが、
上空から見ているということは
誰の肩も持たない物の見方をしているということでしょう。

でも本当はどこにでもちょこちょこ下りるんですけれど、
一っ所に落ち着いておれず、
すぐにまた舞い上がってしまうんです。
ただ私なりに見たいものは見てしまうし、
やりたいことはやってしまいます。
たとえば、いま世界中で
一番変化の激しい都市は上海でしょう。
小平の改革開放政策がはじまってから、
中国全体が大へんなスピードで変化していますが、
そのトップを行っているのが上海です。
6ヶ月もご無沙汰していると、
違った町に来たのではないかと思うほど
変わってしまっています。
変化の最先端を行っているのが上海なんです。

上海は人口1300、1400万人ほどの都会ですが、
流動人口は1日に
100万人も200万人もあると言われています。
そこに浦東開発区ができたり、
西に向って工場地帯が拡がっているので、
人口はすぐにも3000万人に達して
世界一の大都会になると私は見ています。
中国の未来を知りたかったら、
先ず上海を見に行ってみて下さい。
とても勉強になります。


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