第179回
高度成長経済を肌で感じます

いま中国は日本に30年ほど遅れて
工業化の真最中です。
池田所得倍増内閣がスタートしたのが
昭和35年ですから、
それから7,8年くらいたった
昭和40年代といったころでしょうか。

日本は外国資本の上陸を拒否し、
独力で工業化の道をひた走りに走りましたが、
中国は外国の資本や技術を積極的に採り入れ、
その力を借りて工業化を進めていますから、
スケールも大きいし、スピードも早く、
あれよ、あれよ、という間に
貿易は黒字国の仲間入りをするところまで
来てしまいました。

お気づきの方もあるでしょうが、
ことしの1月から7月までの中国の輸出は
前年比36%もふえ、
アメリカに対しては6月の1ヶ月分だけで
72億ドルの黒字になりました。
同じ月の日本の対米黒字は63億ドルですから
1ヶ月だけのことですが、
中国の対米輸出の黒字が日本を抜いたのです。

どうしてこんなことになったかというと、
6月に限って
アメリカから中国への航空機の輸出が計上されておらず、
逆に中国の靴や鞄や携帯電話の対米輸出が
急増したからです。
たかが繊維や雑貨や電気製品くらいのことでと
見縊ってはいけません。
年に20%ていどの輸出増が続々と、
中国経済の内需拡大に大きな刺激をあたえるので、
ことしの上半期だけで中国の経済成長率は
8.2%まではねあがってしまったのです。

日本に比べればまだまだ貧しい中国ですが
高度成長期に入ると、産業界が活気づいて
人々の目の色まで光り輝いてくるのです。
まだ失業者がうようよしているじゃないかと言うけれど、
失業者が出るのは国営企業が駄目になって、
それを追い落とす合弁企業や
郷鎮企業(町村が出資した企業)や
ベンチャービジネスと入れ替わっているからです。
そういう時がベンチャーのチャンスですが、
昭和30年代から40年代のはじめ、
日本にもそういう時期がありましたね。
上海に行くと、それを肌で感ずることができますよ。


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