第187回
ICのCはチャイナという意味

「ITがインドとタイワンという意味なら、
 ICとは何のことか知っていますか」
と私はもう一度ききなおします。
「さあ、こんどはわかるでしょう」
とかまをかけると、頭の回転の早い人なら
「チャイナ」と口走ります。
「ハイ、お見事、その通りです」

印度人は数字の計算が異常に早く、
2桁の乗数なら暗算で即座に答が出せるそうですが、
金勘定の早さなら中国人も印度人には負けません。
コンピューターの勉強は中国人の間では
台湾人からはじまりましたが、
いま台湾から中国に大移動をしているところです。

アメリカの大学でコンピューターの勉強をして
卒業後、IBMとか、コンパックなどといった会社に
就職した台湾人の青年たちは
技術者として然るべき部門に配置され、
サラリーマンとして働いていましたが、
折りしも会社がコストダウンのため、
パーツの類をアウトソーシングで
社外発注に切りかえる時期に遭遇しました。
根が計算の立つ人たちでしたから、
発注をする立場におかれると、
受注した下請けがどのくらい儲かるか
わかってしまいます。

ならばいつまでもサラリーマンをやっているよりも、
受注する側にまわった方がいいということになり、
多くのエンジニアが脱サラをして
下請けメーカーにまわったのです。
最初の頃は、シリコン・バレーのあたりで
小さな町工場をやっていましたが、
台湾の民主化によって
出入りが自由になった台湾で生産をすることを
思いついたのです。
それが新竹の科学技術工業団地に集中するようになり、
台湾はあッという間に
世界のシリコン・アイランドと
もてはやされるようになりました。
このあいだ台中に大地震があって、
停電で半導体の工場が操業をストップしたら
世界中のコンピューター・メーカーが
肝を冷やしたことがありました。
その時の教訓もあって、
いま台湾のICメーカーが中国本土に大移動しています。
これでCがなぜチャイナかとおわかりになりましたね。


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