第193回
安売り切符を買って笑われた私

私は「ヨーロッパ一等旅行」というお金にあかした
大名旅行を30年近くもやっています。
一等旅行ですから、飛行機はもちろん、
ファースト、泊まるホテルもその町で最高級のホテル、
食事は朝食をホテルでとる以外は、
ミシュランのガイドブックで
3つ星か、2つ星の最高級レストラン。
目標は1回が2週間で
旅費は1人当り150万円から200万円。
買い物のお金はその中に含まれておりませんから
大抵、夫婦で1回行くと
500万円くらいかかってしまいます。

もちろん、最初から
こんなゼイタクな旅行だったわけではありません。
私の1回目のヨーロッパ旅行は昭和40年の時で、
この時はエア・フランスに招待されたので、
切符はファーストでしたが、
1人旅だったし、3つ星どころか、
ミシュランが何かも知りませんでしたから、
パリにいた貧乏留学生に案内してもらったり、
デュッセルドルフに駐在していた商社の人や
ローマに駐在していた外交官の人に
レストランでご馳走になるのがやっとでした。

自弁で旅行するようになると、
東京とヨーロッパの正規の往復運賃だけで
1人75万円もかかりましたから、
当然のことながら、安売り切符のお世話になりました。
当時はアンカレッジ経由の北廻りで、
17時間くらいかかりましたが、
安売り切符でも25万円はかかりました。
エコノミーは少々窮屈だけど、
片道17時間ガマンをすれば、2人分節約した運賃で
ヨーロッパ中の一流ホテルに泊まり、
3つ星のレストランで食事をすることができました。

しばらくそういう旅行をしていたのですが、
或る時、辻調理師学校の校長先生だった
故辻静雄のご夫婦を我が家の晩餐会に招待した時に
その話をしたら、
「邱センセイのように家にコックもおり、
ふだんロールス・ロイスに乗っているような人が
安売り切符で旅行するのはおかしい。
旅行はやっぱりファーストに限りますよ」
と笑われてしまいました。
それがきっかけで大奮発をするようになったのです。


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