第239回
2坪の店からはじめましょう

こうなると、桃園渋谷のレストランは
先ずグローバル・ダイニングが
東京で試みているような
ラ・ボエームとか、ゼストとか、モンスーンだとか、
でなければいっそのことラーメン屋か、
花正のような焼肉屋でもやるかしか
なくなってしまいます。
東京には青龍門という台湾小皿料理があって、
とても繁盛していますが、
台湾が東京から台湾料理屋を導入するのも
考えてみればトンチンカンな話ですね。

いっそラーメン屋の方が小資本でひらけて
繁盛する可能性が大ですから、
ラーメン屋をやりたい人は
喜多方ラーメンでも、サッポロラーメンでも、
あるいは、横浜ラーメンでも
いまから修行に行っても遅くないと思います。
しかし、日本にあって台北にない
個人経営の小さな商売はほかにたくさんあります。
逆に台湾にあって日本にはない
商売のやり方もあります。

たとえば、台北市には繁華街の中に
2坪か3坪の店が軒を並べています。
店主は1人だけで人なんか使っておりません。
店主が自分で売る物を考えて
香港とか東京まで月に1ぺん仕入れに行きます。
外国に行っている間は留守番がいませんから、
店は閉めて
「目下仕入れのために香港に出張中、
 ××日に新商品を持って帰りますから来て下さい」
と貼紙をしています。
でなければ、隣りの商店主に店番をたのんで
代わりに物を売ってもらい代金は預ってもらっています。

如何にもノンキな商売のやり方ですが、
仕入先の香港というところを東京とか大阪に変えれば、
日本人にもできる仕事です。
電気代も入れて月の賃料が3万円とか5万円なら
商品代も入れて50万円とか100万円でも
桃園渋谷でオーナーができるのではありませんか。
最初は2坪でも夢はいくらでもふくらみます。
現に私の知っている人で、
親戚をたよってバンコクに行き、
最初は貿易業務の手伝いからはじめましたが、
いくつも商売替えをして、
今では30何軒の店を持ったタイ国一の
焼肉レストランのオーナーになった人がおります。
私はそういう志のある人の世話をするのが
趣味なんです。


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