第274回
利益の中からサラリーを貰う人になれ

アメリカには年間何百万ドルという
高給取りがいるかと思えば、
年間3万ドルというしがないサラリーマンも
たくさんおります。
もちろん、大半は3万ドル前後のサラリーマンで、
100万ドルをこえる高給取りは
企業の運営にあたる経営者です。
ふつうのサラリーマンが
手足のような存在であるのに対して、
会長や社長は頭脳の働きをする人々です。

手足は誰に代わっても
ほぼ同じような役割をはたしてくれますが、
頭脳の方は一つ間違えると
会社に大損をあたえることもあるし、
反対に莫大な利益をもたらすこともあります。
手足に支払われるサラリーは
会社の必要経費の中から支払われるものですが、
頭脳に支払われるサラリーは
その人がもたらす利益の中から支払われます。
多くの利益をもたらせば、
多く支払われるのが常識ですから、
いくらたくさん支払われても
会社に大きな負担をかけたことにはなりません。

日本では会社の上層部は下積みから
トコロ天的に押し上げられて這い上がる人が多いので、
社内の実情に通じている人が多く、
人の和にも気を使いますが、
その分、積極的に動くことが少なく、
自分の代になってから
突出した利益をあげるということは先ずありません。
そういう日本的社風の良さももちろんありますが、
変化に対応して行くスピードに
欠けるという憾みもあります。

それに比べると、アメリカの会社は
一流会社ほど利益をあげることを最優先にしますから、
社内に適当な人がいなければ、
外部からでも高給でそういう人を迎え入れます。
食品会社の社長をやめた人が
コンピュータの会社の社長になったり、
電機メーカーの社長がスーパーの社長になっても
誰も奇異には感じません。
職種は違っても利益をあげるという目的では
共通しているからです。
つまり利益のなかからサラリーをもらい、
更に利益の中から分け前をもらえるようになれる人が
サラリーマンの中のエリートということになります。


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