第275回
年収1億円のサラリーマンを目指そう

1つの会社の中には
手足の役割をはたしてくれる人も必要なら、
胃や腸の役割をはたしてくれる人も必要です。
それぞれの働きがありますから、
どれが欠けても困ります。

しかし、アメリカのような競争社会で、
社内におけるトップと
その他大ぜいのサラリーマンのサラリーが
ますます遊離しているところを見ると、
会社が必要としているのは100万ドルを支払ってもよい
一握りの人たちであって、
年収3万ドルのその他大ぜいでないことがわかります。
最近はストック・オプションという制度が普及して、
会社で必要な人材を招聘する時は
安い値段で自社株を買う権利をあたえていますが、
日本でも外資の会社やベンチャー・ビジネスで
この制度を導入しているところがふえています。

うまく行くと、サラリーマンでありながら
何億円という資産ができるので、
働く人間にとっては励みになりますが、
そうした所得に対して
税務署も見て見ぬフリはしませんから、
時価との差額に課税する、しないで
頭を悩まされている人が多いときいています。

それというのも、会社が本当に欲しがっているのは、
安い月給で働いてくれる人ではなくて、
高いサラリーを支払っても引き合う
有能な人たちだからです。
その点は同じ年度の新入社員のサラリーは
みな同じという年功序列給よりは、
実力に見合った給料を払った方が採算に合います。
グローバル化がすすんで国際競争に曝されるようになれば、
アメリカ式のこうした雇用制度の方に
軍配が上がることになるでしょうね。

そうすると、日本の企業でも経営の立場から言えば、
500万円のサラリーをもらう人よりも
1億円のサラリーを払っても引き合う人材を
欲しがるようになります。
もちろん、そういう人間は
何万人に1人もいるかどうかでしょうが、
またそれだけにあちこちから引っ張り凧になります。
どうせなるなら1億円の年収のあるサラリーマンを
目指したらどうでしょうか。


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