第334回
幅広く問題意識を持って下さい

何かヒントになることはないかと思って本屋にとびこみ、
私の書いた「いまの時代が読めますか」を
パラパラめくっていたら、
秘書募集をしている記事にぶつかって、
「これだッ」と思って
私に応募の手紙をくれた青年があります。

ご本人にとっては千載一遇のチャンスかも知れません。
それが気縁になって
いままで考えてもいなかった道がひらけたら、
人生は大きく変わってしまいます。
でも秘書になれる人は1人か、2人で、
「この人はいいな」と私が思っても
すべての人に道をひらいてあげることはできません。
精々のところ、将来性があると私が考えている企業に
就職の世話をしてあげたり、
こういう独立自営の方法がありますよと
示唆してあげるくらいのことしかできません。
それでもヒントがあるのとないのとでは
人の一生は大きく変わってしまいます。
そういう意味では問題意識を持ち、
ヒントをつかむことはとても大切なことです。
私などは全精力を集中して、
いつもヒントになることに勘を働かせています。
周辺に起っていることや偶然にぶつかったことが
仕事をする上でのヒントになるかどうかは
ふだんからそういう問題意識を持っているかどうかと
かかわりがあるからです。

もし自分に関心のないことなら、
重要なことであってもうっかり見逃してしまいます。
反対にいつも気をつけていることなら、
それを実証するようなことが起っても、
またそれを裏切るようなことが起っても
すぐにピンと来ます。
それを裏づけるヒントであれば心強くなるし、
それを裏切る事実であれば、
自分の考え方を修正するヒントになります。
ですからふだんから
できるだけ多くの問題意識を持っておれば、
その分だけ多くのヒントを得ることができます。
幅広く世の中を観察しているよりも、
できるだけ多くの問題意識を持つことの方が先ですね。
私なんかいつも目を皿のようにして
ヒントになることを探しています。


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2001年2月7日(水)

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