第366回
日本語教師を志望する人も多いですね

人材募集の中で、秘書志望についで応募の多かったのは、
日本語学校の教師でした。
日本語ならふだん喋っているからできると考える人が
多いのでしょう。
なかにはプロとしての訓練を受けている人もありましたが、
日本語ができることと、
日本語が教えられるということは別のことです。

北京に日本語学校をつくった時、
教える先生方に教え方を教えに
台湾の日本語学校からベテランの教務主任を派遣したら、
「日本語教えるにも勉強が必要なんですか」
と1人残らず逃げられた話は前にも述べました。
いまは新しい先生方に変わって、
生徒も月に100人以上ふえています。

日本語学校は授業料も安いし、
儲かる事業ではありませんので、
先生のお報酬も多くはありません。
従って日本からわざわざ北京や上海まで出かけて行っても
採算には乗りません。
それを覚悟で出かける人か、
それぞれの土地に愛着を覚えて行く人か、
でなければ留学に行った人が片手間に日本語を教えるか、
ごく限られた範疇の人でないとつとまりません。
そういう人は、日本でわざわざ募集しなくとも
現地で何とか間に合ってしまうのです。

私の秘書募集記事を見て、
うちの上海の日本語学校の先生が2人も募集してきました。
きいて見ると、そのうちの1人は
頭を金髪に染めた現代っ子で、
「いくらQ先生でも
 金髪の秘書を連れて歩くわけには行かないでしょう」
と冷やかされました。
ところが数ある先生方の中で
その金髪の青年が教え方もうまく、
生徒たちの間で一番人気があるそうです。

「これも時代ですね。
 僕は金髪に対する偏見を捨てることにしました」
と上海の学校の責任者が私に報告していましたが、
反省を促されているのは
私自身だときこえないこともありません。
グローバル化が進めば進むほど
言葉の障害が痛感されますから、
言葉を1つでもよけいに覚えることが
その人の財産になります。
皆さんも頑張って下さいね。


←前回記事へ

2001年3月11日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ