第368回
履歴者の書き方1つで運命が決まります

私が秘書募集をした時もそうでしたが、
アジア交流センターへの登録をおすすめしてからも、
旅から帰ってくると、私の机の上にたくさんの履歴書が
積み上げられています。
一人一人の運命が
どう変わるかわからないような大事な書類ですから、
仇やおろそかにはできないのですが、
たくさんの履歴書を手にとって見ると、
どうしても1人1人を見比べてみます。

私は履歴書に写真を貼ることと
簡単な身上書を添えることを要求しています。
写真を見れば、大体、その人の風貌は想像できます。
韓国の三星物産の創始者である李乗さんは生前に
上場スケールの会社を26社もつくった人ですが、
恐らく何万人はいた社員の入社試験には
ご本人が必ず立ち会ったそうです。
その中からカッコのいい奴、愛想のいい奴、
印象のいい奴から優先的に採用したそうですが、
社員の1人1人が会社の顔みたいなものですから、
その気持もわからないではありません。
履歴書に貼られた写真を見ると、
駅前の自動カメラで撮ったような
安直な写真を貼っているのがありますが、
自分を売り込むことに不熱心な人と思われても
仕方がないでしょうね。

学歴や職歴や資格や趣味についての書き込みも、
もちろん大切ですが、
一番大切なのは恐らく身上書でしょう。
身上書とは自分の一身上のことについて
自分が考えていることを述べるものですから、
何を書いてもかまわない半面、
書かれた内容がそのままその人の心情を反映します。
恐らく履歴書を読んだ人が心を動かされるか、
動かされないかは身上書に書かれた
1頁か2頁かの中身が決定するでしょう。

それほど重要な役割をはたすものなのに、
履歴書に1通りのことが殴り書きしてあるだけで、
身上書も添えていないものも結構たくさんあります。
その人が何を考えているかわからないだけでなく、
それで人が関心を持ってくれると
安易に思い込んでいるのでしょうか。
履歴書の書き方1つで
その人の運命が決まってしまうというのに。


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2001年3月13日(火)

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