第423回
サラリーもらって金持ちになれません

月給を払う身分と月給をもらう身分と
どちらがいいと思いますか。
昔の殿様のように自分は何もしなくとも、
百姓たちから取り立てた年貢できまった収入があり、
その中からお前にはいくら、お前にはいくら、
と分配するだけの立場なら、
もちろん、禄高をきめる側がいいにきまっています。

しかし、資本主義の社会のように、
月給を払う側が月給に払うためのお金を稼ぎ出して来ないと
払うお金も出て来ない社会では、
月給をもらう側がいいにきまっています。
月給というのは時間に対して支払われるものですから、
働いても働かなくても、
働いた成果がまだ形になって現れて来なくとも、
月給日が来れば支払われます。
だから、貰う側は働きに対して
その額が安いか高いかということよりも、
支払われる額がいくらかということだけが気になります。
自分の月給が自分の働きに対して
安すぎると思う人たちばかりで、
高すぎると思う人なんて滅多にいません。
他人と比べて高い月給をもらっている人でも、
他人よりよく働いているから当然だと思っているからです。

また月給をもらっている人は
お金を使うあてばかり多くて、
支払い日がすぐに来てしまいますから、
月給日が待ち遠しくていつもジリジリしています。
月給を少ないと感じ、月給日が待ち遠しいと思う人は、
心理的にも実際にも貧乏人です。

同じ人が仮に、月給を払う側にまわったとします。
期日が来ると約束した金額の
支払いをしなければなりませんから、
払う金額の大きさが重荷になるし、
しかもその期日はあッという間に来てしまいますから、
1ヶ月が短い1ヶ月になってしまいます。
従業員の1人1人の働きに比べて
無駄な月給を払っていることが目につくし、
何でこんな奴にこんな高い月給を
払わなければならないんだろうと
まるで違った物の見方をするようになります。
どう考えても月給はもらう側にまわった方が楽ですね。
でも楽をして金持にはなれません。
月給取りに金持ちがいないのを見ればわかります。


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2001年5月7日(月)

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