第432回
「ここ掘れ、ワンワン!」を読んで下さい

世界中の先進国のメーカーが
よりコストの安い生産基地を求めて、大移動をしています。
日本は工業先進国ですから、その例外ではありません。
この調子だと、日本の大半のメーカーは
地方都市につくった工場を閉鎖して、
中国大陸とか、東南アジアに移動せざるを得なくなります。

あとに残された人々は
何を頼りに生きて行けばいいのでしょうか。
メーカーは物をつくる商売ですが、
物を売る商売も、サービスを売る商売も
そこに住んでいる人を相手にします。
物を売る流通業は、
外国でつくった物も売るチャンスが多くなりますが、
サービスはその土地を離れては成り立ちません。
だからメーカーがなくなった分だけ
そのスキマをサービス業が埋め、
サービス業中心の産業構造に変わるよりほかありません。

昨今は構造改革という言葉が
盛んに使われているようですが、
私は2年前に、産業界が
サービス業中心に構造変化することを想定して
「サービスは金なり」と題して
「近代中小企業」という雑誌に、
サービス業がどういう具合に変わるか、
またどいういうところに目をつけたら、
サービス業で成功できるかを執筆してきました。

それが漸く完成しましたので、
タイトルも「ここ掘れ、ワンワン!」と変えて、
「中経出版社」から単行本として出版しました。
新しい仕事をはじめたい人や新しい就職先を求めている人は
読んで見て下さい。
サービス業なら何でも有望だと考えてはいけません。
銀行や保険会社はダメだし、
旅行社もホテル業も旅行ブームであるにも拘らず、
意外にパッとしません。
またレストランは新旧の入れかわるところですから、
時代に受け入れられる新しいタイプの店が
繁盛する半面、社用族相手の店をはじめ、
時代に合わなくなった店はドンドン淘汰されています。
皆さんのいま従事しているお店や商売は
そのどちらに属するか、
考えて見る必要があると思いませんか。


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2001年5月16日(水)

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