第459回
レストランの株に目を向けて下さい

長い伝統のある企業は大半がいま業績の悪化で
四苦八苦しています。
赤字にならずに
一株当り10円か15円の利益をあげることができたら、
ほっとするのがいまの大企業の経営者たちの本音です。
物を買うためにお金を使う人が少なくなって、
産業界に大きな構造変化が起っているからです。

ところが、年に200億円とか、300億円ていどの
売上げしかしていないレストラン・チェーンで
10%前後の計上益をあげている会社はたくさんあります。
2000年度と言えば、ワタミフード、サイゼリア、
江戸沢、グローバル・ダイニング、贔屓屋、
木曽路、すかいらーく、元気寿司、グルメ杵屋、
吉野屋、日本ケンタッキーフライドチキン、
デニーズ・ジャパン、松屋フーズ、
王将フード・サービス、ジョイフル、
ドトール・コーヒー、アシード、大庄、幸楽苑、
一番屋カレーなどの食べ物屋はいずれも
資本金以上の利益をあげています。

不況と言われながら、来年度はことしより
業績は一段と上がる見込みであり、
焼肉屋さかい、なか卯、リンガハットなどが
更にこの仲間に入るでしょう。
以上の銘柄の中には、知名度もあり、
業績の良さが投資家の間に知れわたっているために、
株価が既に高値まで買われているワタミフード、
サイゼリア、すかいらーく、デニーズ・ジャパン、
ドトール・コーヒーのような銘柄もありますが、
そのあとを激しい勢いで追い上げているのに
株価がまだ1000円前後に放置されている大庄とか、
グルメ杵屋のようなアンバランスが見られます。
なかには来年になると、
資本金の倍もお金が儲かるようになる銘柄もありますから、
株式投資に興味のある人にとっては
注目に値することではないでしょうか。

株式投資にとって最大の敵は常識にとらわれることです。
食べ物屋が鉄屋や電気屋にかなうわけがないというのが
いままでの常識です。
しかし、よく考えて見ると、
常識とは過去の体験によって植えつけられたものであって、
未来に起ることの物差しにはなりません。


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2001年6月12日(火)

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