第472回
少林寺で武芸18番を見ました

また中国旅行のことに戻ります。
実業の世界の目まぐるしさに比べると、
少林寺なんて浮世離れをしていていいですね。
1500年たっても、人間のやることはあまり変わらないし、
生活のスタイルだって昔のままなんですから。

6月15日に北京から鄭州入りをした
私たち中国投資視察団の一行は、
開封第一楼の鄭州分店で名物の小籠包子で舌鼓を打ち、
黄河の観光をしてから
夜はホリデイ・インで一泊しました。
次の日の朝、東京からとんで来てくれた
私たちの気功の先生の秦西平さんがホテルの庭で
全員に、気功健康法の指導をしてくれました。

そのあと最新の大型バスに乗って2時間ほどかけて
少林寺に向いました。
少林寺の山門に近づくと
両側に少林寺拳法を教える武術学校がズラリと並んでおり、
私たちはその中で
学生が9600名もいるという少林寺塔溝武術学校で
校長先生の劉海欽さんの案内で、
1500人の若者たちの武芸ショーを見せてもらいました。
続いて少林寺の武芸18番、頭で石割る技から
背中を力一杯叩くと
棒の方が二つにちぎれて吹っとぶシーンも含めて、
一通り見せてもらいました。
かねて話にきいていましたが、
自分の目で見て改めて驚きを新たにしました。
同行した人の中には、一糸乱れぬ1500人の演技を見て
思わず涙が出てしまったという人もあります。

武術の実技を見学したあと、
禅宗の総本山、少林寺の門をくぐり、
管長(中国では方丈といいます)永信さんと
初対面の挨拶をしました。
向こうは和尚さんですから、私に向って合掌をしましたが、
私が握手のための手を伸ばすと、
合わされていた右手をすぐに出して
握手に応じてくれました。
これには私の方が何となく勝手が悪くなって、
別れる時はこちらからすすんで
合掌してさよならをしましたが、
突然、歴史の歯車を逆にまわしたようなおかしさが
こみあげてきました。

でも同行したみなさんは少林寺に来て、
とてもよかったと言っています。
私がカンフーを中国文化の一つとして認めていることにも、
また老齢化社会の健康法の一つとして
取り上げていることにも納得が行ったと
言ってくれた人もありました。
この一文は少林寺の見学のあと、上海に行き、
便を待っている鄭州の飛行場で書いています。


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2001年6月25日(月)

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