第488回
IT産業はガマン強い人の勝ち

コンピュータ産業は
アジアの人に向いていると言われています。
富士通の山本卓眞さんにそのことをきいたら、
「アメリカのコンピュータの会社の社長さんにも
 そう言われたことがあります。
 オリエンタル・ペイシエンス(アジア的忍耐力)と
 その人は言っていましたが」
と答えられて、なるほどなあ、と思ったことがあります。

ガマン強いと言うことなら、
アジアの人に共通している特性でしょう。
不如意な生活に耐えてきたということなら、
もしかしたら中国人は
日本人よりガマン強いかも知れません。
その中国人の中から
一足先にアメリカに留学した台湾の青年たちが
アメリカで電子工学の勉強をして
アメリカのコンピュータ会社に勤めました。
その人たちがとび出してつくったのが
台湾の大産業になったのです。
またヤフーなどの話題の多い先端産業の創始者にも
台湾の人がたくさんいます。

その台湾から
いまコンピュータの部品会社やパソコンのメーカーが
続々と大陸に工場を移動していますが、
やや遅れて中国大陸でも
コンピュータのメーカーや販売会社が
大へんな勢いで拡張をしています。
またソフトの会社も上場企業として
人々の注目を浴びているようになってきました。

コンピュータのメーカー及び販売会社として
一番大きいのが聨想(レゼント)という会社で、
香港で上場されています。
一頃は10倍以上も値上がりして1株が4株に分割され、
分割後1株が15ドルもしていましたが、
いまは4ドル台に下がっています。
どの時点で買うのがいいのか、
いまはまだはっきりしませんが、
将来の中国のコンピュータ市場のことを考えたら、
注目していい銘柄の1つと言ってよいでしょう。

またソフトに尨大な市場があることは
日本のソフト市場が教えてくれている通りです。
中国のソフト市場はまだはじまったばかりで、
しかも中国人にもっとも向いた仕事ですから
一番注目してよい分野と考えていいでしょう。


←前回記事へ

2001年7月11日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ