第489回
中国のソフト会社に目を向けて下さい

中国のソフトの会社は
まだはじまってそう時間はたっていませんが、
上場すると高い株価がついています。
いずれも大学の研究室からスタートして、
大学が出資していますが、
一番人気のあるのが東大阿派
(東北大学と日本のカーステレオ・メーカーのアルバインの
 共同出資の会社です)、
但し、これは上海A株ですから、外国人はまだ買えません。
中国のWTO加盟が実現して、上海株式市場が
外国人投資家にも開放されるようになってからでも、
遅くはありません。

もう1つは北京大学がうしろだてになっている方正控股
(ファウンダーと呼ばれています)です。
香港市場で、レッド・チップの1つとして上場しています。
この会社は北京大学の教授が開発した
活字媒体用のソフトを企業化したもので、
北京大学は60万人民元を出しただけですが、
たちまち何十億元の商売をやるようになりました。
活字の組版をタテにもヨコにも変えることができれば、
大きくも小さくも、また違う字体にも
瞬時に変えることができます。
更に大陸の略字体を
香港や台湾の漢字になおすこともできます。

いまは中国・香港・台湾だけでなく、
日本や韓国の新聞社や印刷会社もこのソフトを使っており、
日本にある子会社も
立派な業績をあげているときいています。
一時は人気が高く、
香港の株価も10ドルをこえていましたが、
大赤字になって株価が2ドルまで下がっています。
どうして大赤字になったかというと、
聯想がハードを扱っているのを見て、
コンピュータ会社は
ハードも扱わなければならないと錯覚して
「学者の商法」でハードの販売に手を出し、
不良在庫の山になったからです。
漸くそのことに気づき、2年がかりでウミを出し、
昨2000年度に
1億8千万ドルの利益を出すまで戻りました。
でも香港の投資家たちは
恢復が早すぎると警戒の目で見ているので、
株価はまだ2ドル(1株日本円で30円です)に
とどまっています。
私なんか見ていると、タダのような値段ですけれどね。


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2001年7月12日(木)

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